なぜ大谷翔平をレブロン、メッシと同時起用? 米企業CMOが語った抜擢の背景「本当に象徴的なものにしなければ」
2025年2月13日(木)16時0分 ココカラネクスト

レブロン(左)とメッシ(右)とともにCMに起用された大谷(中央)。(C)Getty Images
スポーツ界の“象徴”と言えるような演出が話題を呼んだ。現地時間2月11日に米国のオーディオブランド『Beats』は、ドジャースの大谷翔平、レイカーズのレブロン・ジェームズ、インテル・マイアミのリオネル・メッシを出演させたCMを公開。豪華絢爛な3ショットに反響が相次いだ。
【動画】「あー、あー、あー」真美子さんも爆笑 大谷翔平が放ったまさかの発言シーン
高音質のヘッドホン、イヤホン、スピーカーなどで知られる同社がSNS上で公開した動画では、「鼓動」をテーマに、ラッパーのRZAが野球、バスケ、サッカーのスーパースターのそれぞれのキャリアをクローズアップ。大谷に関しては故郷・岩手の水沢駅や花巻東高のユニホーム、高校時代に記入していた目標達成への“マンダラ”が登場。「日本を背負い、アメリカンベースボールの顔となる」と謡われた。
各界のトップアスリートたちによる夢の競演。RZAの名調子も手伝って、CMはSNSなどで小さくない娯楽を生んだ。そんなエンターテインメント性に富んだ広告が生まれた背景は何だったのか。『Beats』のクリス・ソーンCMOは、米メディア『The Hollywood Reporter』のインタビューで「我々は、この広告キャンペーンを本当に象徴的なもの、製品にふさわしいものにしなければならないと、自分たちにかなりのプレッシャーをかけた」と強調。大谷、レブロン、メッシを同時抜擢したワケを語った。
「Beatsは常に予想外のことをやろうとしている。だからマーケティングにおいても、これまでにないようなことをやろうとしているんだ。それぞれ別のスパイクメーカーと契約している3人を、今回のような形で結びつけることができるブランドはいくつある? それができるのはBeatsだけだと思っているよ」
同社のブランド力を活かすために、時代の象徴と言えるアスリートを大胆に起用した。世間の反響を見れば、その狙いは的中したと言えよう。さらにソーンCMOはこうも続けている。
「レブロンがダンクを決めたり、オオタニがホームランを打ったり、メッシがネットに強烈なシュートを決めたりっていう場面に小細工は不要だと思った。彼らのようなタレントがいる場合、商品が彼らの陰に埋もれないようにするのは本当に難しい。だから、彼らがベストを尽くしているときに、それを実際に着用していることをアピールした。我々は常にタレントのストーリーテリングでありながら、製品も主人公であるという中間に位置することを心がけている」
一流企業の関係者による言葉からも滲み出る大谷のスター性。現球界で唯一無二の二刀流を続ける偉才は、やはり稀有である。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
関連記事(外部サイト)
- 「19時に寝るのか!?」元エ軍監督が愕然 私生活を犠牲にする大谷翔平の“人知を超える努力”「すべて史上最高の選手になるため」
- 35歳“闘将”が球団フロントからの激励に「我々は貪欲だ」 ドジャースが示す飽くなき勝利の追求「王朝構築を考えている」
- ド軍選手の“こき下ろし発言”を「燃料にしている」 ヤンキース指揮官の“反撃”を米名物記者が分析「彼らは優勝するつもりだ」
- 強打者だからこその“ジレンマ”——投手・大谷の復帰に向けた悩みをド軍GMが告白「普通の投手のようにリハビリはできない」
- 「投手・大谷」の25年中の復帰は不要!? 人知を超える二刀流の再起を元MLB戦士が疑問視「なぜ急ぐ? 全く意味がない」