WEリーグクラブでX-girlユニが人気急上昇中!ノジマ、大宮Vなど

2023年2月13日(月)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2021年9月にスタートした日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)。2年目となる今2022/23シーズンは昨年10月に開幕し、現在はウィンターブレイク中だ。3月5日に第9節からの試合再開が予定されている。


そんなウィンターブレイク中に、WEリーグクラブのユニフォームに注目してみよう。昨2021/22開幕シーズンから、斬新なデザインのユニフォームを続々と発表している有名ブランドX-girl(エックスガール)を取り上げたい。X-girlはWEリーグの公式サプライヤーに正式認定されており、今シーズンは全11クラブ中6クラブのユニフォーム製作を担当している。


1990年代に大流行した、東京の渋谷と原宿それぞれのエリア特有のファッションスタイル。ギャルと呼ばれる渋谷系と、音楽とファッションが融合した個性的な裏原宿系(略語は裏原系)と2つの系統の存在があった。各系統に属していた洋服ブランドは現在も根強い人気があり、当時の裏原系に属していた有名ブランドの1つがX-girlである。


この記事では、X-girlのユニフォームを採用しているWEリーグクラブの中から、アルビレックス新潟レディース、ノジマステラ神奈川相模原、大宮アルディージャVENTUSの、2022/23ユニフォームを紹介していこう!





アルビレックス新潟レディース


新潟県の新潟市、新発田市(しばたし)、聖龍町(せいろうまち)を本拠地とするアルビレックス新潟レディース(新潟L)。2002年4月に、Jリーグに加盟するアルビレックス新潟の女子チームとして設立された。


新潟Lの2022/23シーズンのX-girlユニフォームは、パッと目をひく大きな羽のような大胆モチーフと、濃淡の異なるオレンジのビタミンカラーに惹きつけられるデザインだ。クラブのアイコン「白鳥」が翼を広げた姿と選手達とを融合させたコンセプトとなっていて、選手がピッチで飛躍しいずれは国内だけでなく世界へと飛び立つ、という意味が込められている。また、翼の下に広がる濃い青色は日本海。新潟県の美しい夜空に輝く星空や、日本海の厳しい海風に吹かれて巻き上がる雪、そして海飛沫などでエアブラシ加工が施されている。


X-girlらしさを筆者の視点で上げるとすれば、ショートパンツの細い青色ラインでピリッと個性を出している部分や、濃い目で落ち着きのあるオレンジ色を使用して、品良く仕上げられている部分だ。


同クラブDF北川ひかる公式インスタグラムでは、ユニフォームとX-girlのアイテムを使ったスタイリングが披露されており、サポーターからは「かわいい!」など歓喜のコメントが多く寄せられている。


ノジマステラ神奈川相模原 MF杉田亜未 写真:Getty Images

ノジマステラ神奈川相模原


神奈川県の相模原市を本拠地とするノジマステラ神奈川相模原(ノジマ)。2012年に相模原市内の家電量販店ノジマが設立したクラブだ。2022/23シーズンWEリーグでは、現時点3位につけている。


クラブ名の「ステラ」はイタリア語で「星」だが、X-girlの有名なモチーフといえば「星」である。この奇跡の出会いとも言える2種類の星が、ノジマのユニフォームのポイントだ。前身頃全体に勢いよく描かれているのは、稲妻と選手の動きを重ね合わせたイメージ。稲妻の如く、轟々と唸りをあげるような選手達の闘いと向き合う力強さと、瞬間的なスピードが表現されている。


ノジマの公式オンラインショップでは、既に完売御礼の赤札が表示され販売終了となっている同ユニフォーム。再販予定も無い為、手に入れることができたサポーターには、心からおめでとうと伝えたいほど。X-girlらしい個性的なデザインとクラブのアイコンである星が見事に合致し、全体的に相性抜群のデザインで、ファッションとしても充分着回し可能。次シーズンのデザインにも大注目だ。




大宮アルディージャVENTUS MF仲田歩夢 写真:Getty Images

大宮アルディージャVENTUS


埼玉県のさいたま市を本拠地とする大宮アルディージャVENTUS(大宮V)。2020年に、大宮アルディージャの運営会社(エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社)により創設された女子チームで、他のWEリーグ所属クラブに比べると、比較的新しいクラブだ。


大宮Vのユニフォームは、クラブのテーマカラーであるオレンジ色が全体に使用され、ユラユラと揺らぎのあるチェッカー模様が注目ポイント。遠くから見るとあまり鮮明に柄を確認できないのだが、実はぐにゃりと変化のある四角いパターンがプリントされている。


X-girlというストリートブランドの観点から定番のチェッカー柄が採用されたのだが、実はクラブにとっても「初心」を象徴する柄としている。チェッカーの歪みについては面白い意味が込められていて、ぐにゃぐにゃと上がったり下がったりするサポーターの躍動感を表現しているとのこと。各試合ごとに感じる緊張感や焦り、喜びなど一喜一憂する感情の動きだ。


また、クラブ名であるラテン語の「VENTUS(ベントス)」は日本語で「風」を意味することから、柔らかな風をイメージした淡い色味の青い線が両サイドに入れられている。


X-girlを感じさせる部分としては、ショートパンツの両サイドの細い藍色の線と、それに反して大胆な太めのオレンジの帯が、裾から数ミリ上の部分に入れられていること。そこで他所とは違うんだぞ、という個性を出している。また、ショートパンツの裾の形状が、真っ直ぐではなく揺らぎのような曲線のデザインになっているところも肝だ。




日本の90年代ファッション文化を代表するストリートブランドX-girlが、女子サッカーと固い握手を交わす日が来るとは、当時は想像もつかなかった。ファッションは音楽や美容などと縁深く、そしてサッカーは「スポーツ」なのだからと、ユニフォームらしくスポーツブランドが製作しなければならないという固定観念があった。


しかし、ユニフォームも服であり、だからデザインも重要だ。サッカー選手が試合で着用するユニフォームは、いわゆる勝負服。多機能で高品質な素材をベースに、勝負にふさわしいファッションスタイルを楽しむべきだ。

FOOTBALL TRIBE

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