休み明け・道悪のイメージは真逆 東大HC「大型馬」分析・後編

2月13日(木)11時0分 SPAIA

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大型馬を狙う条件は?

今回のコラムは先々週に引き続き、馬体重500kg以上の馬を指す「大型馬」を特集する。前回では騎手、コース、種牡馬の3要素から大型馬の成績を調べたが、今回は休み明け、道悪といった大型馬の評価のセオリーが存在する条件や、前回触れられなかった枠・斤量別成績をピックアップする。分析には2015年2月14日〜2020年2月9日のデータを使用した。

大型馬の休み明けは買い

まずは「休み明け」。大型馬の休み明けはネガティブな印象を持ちやすいが、実際はどうなのだろうか。休み明けの定義は「前走から中10週以上」とした。

過去5年・馬体重別休み明け成績

意外にも大型馬の休み明けは好走例が多かった。前述したマイナスのイメージが作用するためか、回収率も若干ながら大型馬が上回っている。馬券的に面白いのが半年以上の休み明けで芝を使う場合。

該当する大型馬は【52-45-49-480】勝率8.3%/連対率15.5%/複勝率23.3%
単回率123%・複回率97%と優秀だ。6〜10番人気の中穴に限定すると単回率204%・複回率127%まで上昇する。

重賞での好走例も19年チャレンジCのトリオンフ(8番人気2着)など多く、嫌われる長期休養を逆手に取って勝負すべきだろう。

芝の道悪で大型馬は買えない!

次に馬場状態が重・不良のレース別成績を調べた。荒れた芝コースはパワーのある大型馬が台頭するイメージがあるが、こちらはどうだろうか。

過去5年・馬体重別重・不良成績

芝コースの成績は大型馬・それ以外ともにほとんど変わりがなかった。回収率は大型馬:単回率76%・複回率68%、それ以外:単回率81%・複回率79%と、先ほどの場合とは逆に大型馬がそれほど評価できないことがわかる。さらに重賞に限定してみると、

大型馬【2-6-5-79】勝率2.2%/連対率8.7%/複勝率14.1%
それ以外【30-26-28-320】勝率7.4%/連対率13.9%/複勝率20.8%
と大きく差がつく。大型馬の回収率は惨憺たるもので、単回率はわずか8%、複回率も43%にとどまる。イメージとはまったく逆の結果で、道悪の芝では大型馬を買い控えるべきだ。

ダートコースは大型馬のほうが成績が良く、回収率も大型馬のほうが単複ともに5%程度高い。また重馬場よりも不良馬場のほうが馬券妙味があり、馬場が渋れば渋るほど大型馬が台頭する点を覚えておきたい。

大型馬は外枠ほど走る

次に大型馬の枠別成績を調べた。

過去5年の大型馬枠別成績

非常に興味深いことに外枠になればなるほど成績が上昇している。これは全体成績にはあてはまらない大型馬限定の相関関係だ。複勝率が25%を超えている6〜8枠で大型馬が好走しているコースを以下で列挙した。

過去5年・大型馬6〜8枠コース別成績

阪神芝2400m(外)は単複ともに100%を超えており、大型馬×外枠が典型的に走っているコース。福島ダ1150mは芝発走のため外枠が有利なこともさることながら、人気を集めた大型馬が期待通りの走りを見せており、5番人気以内に限ると【13-8-12-26】複勝率55.9%、単複回収率ともに100%超えをマークしている。1000回以上の出走例がありながらなお単複回収率が100%近辺と大型馬×外枠の信頼度が高い中山ダ1800mはオープンクラス以上の上級条件が狙い目で、該当馬は【11-7-10-56】複勝率33.3%、単回率249%・複回率138%を記録。条件を満たせば確実に買い目に入れておきたい。

続いて斤量別成績。

過去5年・大型馬斤量別成績

全てにおいて大型馬の成績がそれ以外を上回るが、大差があったのは53.5〜55kgと57.5〜59kgだった。このうち58kgでは大型馬のGⅡ・GⅢでの好走例が多く、回収率も高い。逆にあまり差がないのは53kg以下。大型馬が軽ハンデに恵まれても評価を上げすぎるのは控えるべきだろう。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」でも予想を公開中。

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