WEC:フェラーリの抗議が結実。失格から一転、AFコルセ51号車が上海戦ウイナーに

2020年2月14日(金)13時3分 AUTOSPORT web

 AFコルセが異議申し立てを行っていたWEC第3戦上海の結果について2月12日、FIA国際控訴裁判所が決定を下し、フェラーリのセミワークスチームが走らせる51号車フェラーリ488 GTE Evoが同ラウンドの正式な優勝車となった。


 昨年11月に行われた上海4時間レースにおいて、AFコルセの51号車フェラーリはLM-GTE Proクラスでトップチェッカーを受けた。しかし、レース後の車検で車両左フロントの最低地上高が規定の50mmに達していないことが判明。
 
 ジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディが乗り込んだフェラーリはレース結果から除外され、優勝トロフィーは2位でチェッカーを受けたポルシェGTチームのミハエル・クリステンセン/ケビン・エストレ組92号車ポルシェ911 RSRの手に渡ることとなった。


 この結果に対し、チームは最低地上高違反がレース中の接触によって生じたものであると主張し控訴。それから約3カ月後、裁判所は当事者への審問を行い、根拠となる証拠を検討した後、ポルシェ勝利の決定を“破棄”する決定を下した。


 フェラーリのペアが、一度は失った優勝を勝ち取ったことでGTEドライバーズチャンピオンシップのランキングにも動きがあり、カラドとピエール・グイディは6位から2位に浮上している。
 
 同ペアの獲得ポイントは68点となり、バーレーンで2勝目を挙げたランキング首位に立っているアストンマーティン・レーシングのニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組からわずか15ポイント差だ。


 12月の第4戦バーレーン以降、約2カ月間のインターバルに入っていたWECの2019/2020年シーズンは2月22〜23日、アメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われる第5戦ローン・スター・ル・マンで再開される。


 WECサンパウロの代替戦となるCOTAラウンドは6時間レースとなるが、3月に行われる第6戦セブリング1000マイルは最大8時間に争われ、獲得ポイントは通常の1.5倍となる。

改めてWEC第3戦上海のGTE Proクラスウイナーとなったジェームス・カラド(左)とアレッサンドロ・ピエール・グイディ(右)


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