ドバイでアジアン・ル・マン開幕。第1戦はアルガルベ・プロ、第2戦はインターユーロポルが制す

2023年2月14日(火)12時40分 AUTOSPORT web

 2月11日から12日にかけて、ドバイ・オートドロームで2023年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズの第1戦と第2戦が行われ、アルガルベ・プロ・レーシングの25号車オレカ07・ギブソン(ジョン・ファルブ/ジェームス・アレン/キフィン・シンプソン組)が11日に実施された開幕戦のウイナーに。翌12日に行われた第2戦では、インターユーロポル・コンペティションの43号車オレカ07・ギブソン(ノーラン・シーゲル/クリスチャン・ボーグル/チャールズ・クルー組)が勝利を飾った。


 ル・マン24時間レースの招待枠を懸けた“短期決戦”が2023年も中東で開幕した。全4ラウンドを2週間の内に行うAsLMSは、LMP2とLMP3、そしてGTの計3クラスによって構成されている。各クラスのシリーズチャンピオンには、世界三大レースのひとつで2023年に100周年を迎えるル・マンの自動エントリー権が与えられることも手伝い、今シーズンも合計47台がグリッドに並ぶ盛況ぶりを誇っている。


 そんなアジアン・ル・マンで過去3度シリーズチャンピオンを獲得しているアルガルベ・プロ・レーシング(APR)が、11日(土)の第1戦の4時間レースで4度目の戴冠に向け、好スタートを切った。予選では9台中6番目とやや後方のグリッドについた25号車だったが、スタート後まもなく3番手争いに加わると中盤にはトップに浮上する。


 その後、何度かトップが入れ替わるなか、終盤のピットストップで先行したAPRは後続を9秒054引き離してトップチェッカーを受け、開幕戦を勝利で飾った。2位はDKRエンジニアリングの3号車オレカ07・ギブソン。元ハースF1のニキータ・マゼピンが乗り込んだ99レーシングの98号車オレカ07・ギブソンは、DKRと0.337秒差の3位でフィニッシュしている。


 LMP3クラスはグラフ・レーシングとの接戦を制したMV2Sレーシングの29号車リジェJS P320・ニッサン(ジェローム・デ・サドリア/ヴャチェスラフ・グタク/ファビアン・ラベルニュ組)がクラスウイナーに。GTクラスではワーケンホルストの34号車BMW M4 GT3(チャンドラー・ハル/ニッキー・キャツバーグ/トーマス・メリル組)が開幕戦を制した。

開幕戦で優勝したアルガルベ・プロ・レーシングの25号車オレカ07・ギブソン 2023アジアン・ル・マン・シリーズ


 翌12日(日)の第2戦は、インターユーロポル・コンペティションがポール・トゥ・ウインを達成した。アメリカ人トリオが乗り込む43号車はオープニングラップでスピンを喫し最後尾まで後退したが、レース中盤に入ったセーフティカー後にトップに返り咲く。レース終盤の100周目には、56周目以降先行を許していたDKRの3号車オレカをパスしてふたたび首位に立ち、そのまま4時間レースのフィニッシュを迎えている。


 DKRは2戦連続での2位。3位には2022年の王者ニールセン・レーシング24号車オレカ07・ギブソンが入った。LMP3クラスはDKRエンジニアリングの5号車デュケインD08・ニッサン(トム・バン・ロンパイ/バレンティーノ・カタラーノ組)が勝利を収め、GTクラスではワーケンホルスト34号車が連勝を飾っている。


 GTクラスに参戦している日本勢は、星野敏/藤井誠暢/チャーリー・ファグ組Dステーション・レーシングの77号車アストンマーティン・バンテージGT3が第1戦でクラス13位、第2戦は同6位となった。木村武史のカーガイ57号車フェラーリ488 GT3エボは開幕戦をクラス14位、第2戦は同13位で終えている。


 2023年アジアン・ル・マン・シリーズは今週末の2月17〜19日、開催地をアブダビのヤス・マリーナ・サーキットに移して第3戦と最終戦が行われる。

第2戦で優勝したインターユーロポル・コンペティションの43号車オレカ07・ギブソン 2023アジアン・ル・マン・シリーズ
Dステーション・レーシングの77号車アストンマーティン・バンテージGT3 2023アジアン・ル・マン・シリーズ第2戦ドバイ
カーガイの57号車フェラーリ488 GT3エボ 2023アジアン・ル・マン・シリーズ第1戦ドバイ

2023アジアン・ル・マン・シリーズ第1戦ドバイ4時間レース 決勝結果(PDFが開きます)
2023アジアン・ル・マン・シリーズ第2戦ドバイ4時間レース 決勝結果(PDFが開きます)

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