チームの予想以上に素早い適応能力を示したハミルトン。テストを経てエンジンやセットアップの理解も進む
2025年2月14日(金)11時45分 AUTOSPORT web

1月末バルセロナで行われたフェラーリのプライベートテストセッションの後に、話題の中心になったのがルイス・ハミルトンのクラッシュだったとしたら、この走行の結果はスクーデリアにとって非常に励みになるものだったようだ。
プライベートテストではフェラーリの2年前のマシン『SF-23』が用いられたが、その後同地で行われた2日間のピレリのタイヤテストでは、2026年仕様のマシンが生み出すと予想されるダウンフォースのレベルをシミュレートするよう改造された2024年型マシンで行われた。
チームに近い情報筋によると、ハミルトンがチームに馴染むのは、当初予想されていたよりもはるかに早かったという。実際、マクラーレンで6年、その後メルセデスで12年と、イギリスを拠点とするチームで18年間を過ごした7度の世界チャンピオンは、フェラーリのやり方に適応するのにそれほど時間をかけなかったし、レースエンジニアのリカルド・アダミとの関係はすでにかなり生産的なものになっていると、その情報筋は述べている。
プライベートテストでは、SF-23はデモタイヤを使用しなければならず、タイヤテストにおいてはSF-24はダウンフォースを大幅に失うように改造されていたが、ハミルトンはマシンのすべての機械および電子コンポーネントに完全に慣れ親しみ、エンジンモードやディファレンシャルのセットアップなどについてあらゆることを学んでいた。このベテランドライバーは、すでに利用可能なツールに非常に熱心であるように見えた。
主な疑問は、依然としてフェラーリが使用するブレーキシステムだ。ブレンボが引き続きチームの公式サプライヤーとなるが、ハミルトンがカーボン・インダストリーのディスクブレーキを好むことは以前から知られている。カーボンインダストリーのディスクブレーキは制動力が高く、一貫性もあるからだ。一方、ブレンボの素材は異なる利点があるが、ブレーキの使い方を変える必要がある。
しかし、ハミルトンが新チームで初めて行った本格的なテストが終わり、マラネロからのフィードバックは非常にポジティブだ。スクーデリア内では期待が高まっており、多くの人たちが2025年型マシン『SF-25』によってハミルトンとシャルル・ルクレールがシーズン開始直後からグランプリ優勝を争うことができ、チームの長きにわたる無冠の状態が今年で終わることを願っている。
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