欠場騒動に中国で“反メッシ”が過激化 国営放送局はW杯番組から出演シーンをカット?「日本で出場していなければ…」

2024年2月14日(水)11時0分 ココカラネクスト

神戸戦でハツラツとプレーしたメッシ。これが騒動の波紋を広げるキッカケともなった。(C)Getty Images

 中国との溝は深まる一方だ。今月4日の香港リーグ選抜戦を欠場したインテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを取り巻く騒動が波紋を広げ続けている。

 物議を醸すキッカケとなったのは、過密日程の中で行われた親善試合の欠場だった。

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 先月末からアジアツアーを敢行していたインテル・マイアミは4日に香港での同国リーグ選抜との親善試合を開催。しかし、「興行の顔」であったメッシは内転筋の違和感を理由に試合を欠場していた。

 この時点で香港国内では偉才に対する反感は強まっていた。だがしかし、「怪我なら仕方がない」と擁護する声もゼロではなかった。しかし、わずか3日で一気に“嫌メッシ”の流れが加速する。7日に東京で行われたヴィッセル神戸との親善試合でメッシは60分から出場し、怪我の影響を感じさせないプレーを見せたのだ。

 これに香港はもちろん、中国でもハレーションは広まった。一部の政治家からも追及の声が上がり、今年3月に杭州と北京で予定されていたアルゼンチン代表戦(ナイジェリアとコートジボワール)が急遽中止に……。インテル・マイアミだけでなく、メッシの母国にも影響が及んでいる。

 インテル・マイアミの組んだアジアツアーは8日間で4試合をこなす強行軍だった。ゆえに36歳にもなるメッシが怪我のリスクを恐れ、休養を取るのも無理のない話ではある。しかし、とりわけ中国では彼を貶める行動が過激化の一途をたどっている。

 中国のスポーツポータルサイト『捜狐』は、「もし、メッシが日本での親善試合に出場していなければ、この問題は早々に沈静化していたかもしれない。彼は数えきれないファンを失望させた」と追及した。

 さらに一連の騒動を「香港でのイベントを拒否したメッシの茶番劇」と記した同サイトは、中国の国営放送局『CCTV』のワールドカップの歴史を振り返る番組においてメッシの出演部分がカットされていたと指摘。今年6月にアメリカで開催されるコパ・アメリカの放送もなくなったと伝えている。

 メッシを酷評する『捜狐』は「彼は日本であからさまにご機嫌な態度を示していた。誰もが意図的に中国のファンを嫌がったことを知っている。そして、それはいわゆる物理的な不快感や怪我を理由にはできないものだ」と断言してもいる。

 もはやどこまでも溝が広まっているメッシ騒動。中国では政治家や国営放送も関与するほどの国家規模の大事件になっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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