UEFA、クラブ大会決勝のチケット合計3万枚を無償提供「コロナ禍のサポートに報いる」

　欧州サッカー連盟（UEFA）は14日、チャンピオンズリーグ（CL）などUEFAが主催するクラブ大会決勝のチケットを一定数のファンに無償で提供すると連盟公式サイトで発表した。

　チケットは「コロナ禍に欧州サッカーを支えてくれたファンに報いるため」、各大会の決勝に進出したクラブのサポーターに贈られる。CLでは1万枚（1クラブあたり5000枚）、ヨーロッパリーグでは8000枚（1クラブあたり4000枚）、ヨーロッパカンファレンスリーグと女子チャンピオンズリーグでは6000枚（1クラブあたり3000枚）がプレゼントされる。

　チケット無償提供の対象となるのは“最も長くシーズンチケットを所有している人”や“最も多くアウェーゲームに参加した人”など、“最も忠実なサポーター”となる。スポンサー、パートナー、クラブ関係者がこれらのチケットを受け取ることはできない

　なお、費用はUEFAが全額負担。また、イギリスメディア『アスレティック』によると、無料チケットは追加分ではなく、各クラブの既存の割り当てから一部を提供する形になるようだ。

　UEFAは同時に、CL決勝のチケット価格帯について、最も安い2つのカテゴリーの価格（70ユーロ、180ユーロ）を2024年まで据え置くことを発表している。UEFAは、「現在のインフレ状況、特にここ数年で大幅な値上げが行われたスポーツイベントのチケットについて、十分に認識しています。UEFAは、少なくとも3シーズン、これらの権威ある試合のチケット価格に上限を設けることを決定することで、ファンに強いシグナルを送り、すべての人が手頃な価格でアクセスできるようにしたいと願っています」と説明している。

　UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、今回の取り組みについて次のようにコメントしている。

「ファンは試合の生命線であり、コロナ禍の2年間に彼らが経験した困難と、それでもなおスタジアムを離れてもチームを応援し、情熱を注いでいることを認識する良い方法だと考えました。ファンはサッカーの発展に欠かせない存在であり、旅するサポーターが手頃な価格でチームの歴史的な瞬間に立ち会えるようにしなければなりません」