アルピーヌF1が育成ドライバーのラインアップを発表。FIA-F3選手権2位のジャック・ドゥーハンらが加入

2022年2月15日(火)11時30分 AUTOSPORT web

 BWTアルピーヌF1チームは2月14日、アルピーヌ・アカデミーのラインアップを発表した。今年はカイオ・コレ、ビクトール・マルタンスに加え、新たにジャック・ドゥーハンとオリ・コルドウェルをメンバーに迎えた。


 前身のルノー時代から数えて、アルピーヌ・アカデミーは今年で7年目を迎える。昨年はアカデミーのなかでも最も成功を収めたシーズンのひとつで、オスカー・ピアストリがFIA-F2でタイトルを獲得。ピアストリは2020年にFIA-F3でもチャンピオンになっているドライバーだ。


 ところが2022年シーズンのF1にはシートの空きがなかった。そのためピアストリは、今年はアルピーヌF1でリザーブドライバーを務めつつ、2023年のF1参戦を狙うことになる。

FIA-F2第7戦サウジアラビア レース2表彰式 優勝オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)、2位ベント・ビシュカール(トライデント)、3位ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)


 またアカデミーに所属していたドライバーのなかでは、周冠宇がF2をランキング3位で終え、今年アルファロメオからF1にデビューする。クリスチャン・ルンガーはインディカーに参戦予定だ。


 新たに加入するドゥーハンは、ロードレース世界選手権で5年連続チャンピオンに輝いたミック・ドゥーハンを父に持つオーストラリア人ドライバーで、昨年はF3に参戦していた。トライデントで4勝を挙げてランキング2位という成績を残し、シーズン終盤はMPモータースポーツからF2にも参戦。今季はヴィルトゥジ・レーシングからF2を戦う。


 一方コルドウェルも2021年はF3に参戦し、優勝を含む表彰台を4度獲得。ランキングは8位だった。2022年はカンポス・レーシングからF2に参戦する。なおコレとマルタンスは引き続きF3に参戦することが決まっており、コレは昨年同様MPモータースポーツに所属。マルタンスはARTグランプリに移籍する。

2021年FIA-F3第7戦ロシア レース3 今季4勝目を挙げたジャック・ドゥーハン(トライデント)
2021年FIA-F3第3戦シュピールベルグ レース3 3位のオリ・コルドウェル(プレマ・レーシング)


 アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、新加入のドゥーハンとコルドウェル、そして継続のコレとマルタンスの4名がどのように成長していくのかを楽しみにしていると述べた。


「アルピーヌ・アカデミーは我々がF1で実現したいことのひとつであり、非常に貴重な存在であり続けている。我々のF1ドライバーを育てるために、次世代のレーサーを見つけることに情熱を注いでいる」


「昨年はこれまでで最も成功したシーズンとなり、2016年のアカデミー創設以来、プログラムが強力になってきているのを目にすることができて嬉しい」


「毎年のことだが、我々はアカデミーに大きな期待を寄せており、今シーズンもそれは変わらない。ジャックとオリというふたりの新しいドライバーを迎え、カイオとビクトールの2名もいる。それぞれが個性と才能を発揮し、ドライバーたちが個人として、またグループとしてどのように成長していくのか非常に楽しみだ」


 またアルピーヌ・アカデミーのディレクターであるミア・シャリズマンは、ドゥーハンとコルドウェルが新しい環境に慣れるまでに時間を要したとしても、全力で取り組んでくれるだろうと期待を寄せた。


「我々はコース上での成功によってのみ評価される。アカデミーとしての目標は、常にドライバーが参戦しているチャンピオンシップで勝つことだ」


「ジャックはF3でランキング2位になり、選手権では真のスピードを示した。そしてF2デビューも飾った。一方オリはF3で1勝を挙げて4度の表彰台を獲得し、堅実な1年を過ごしてアカデミーに来た。彼らが新しい環境に慣れるまで数レースかかるかもしれないが、シーズン後半に向けて全力で取り組んでくれるだろうと我々は確信している」







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