敵将に「最悪の試合」と言わせた三笘薫 チェルシー戦での異彩に見た「非売品」とされた224億円男の価値

2025年2月15日(土)17時0分 ココカラネクスト

チェルシー戦で異次元のトラップからゴラッソをねじ込んだ三笘。(C)Getty Images

 現地時間2月14日、世間がバレンタインに色めく中で、サッカーファンたちの熱視線をくぎ付けにしたのは、27歳の日本人アタッカーだった。

 この日に唯一開催されたプレミアリーグ第25節で、強豪チェルシーを本拠地に迎え撃ったブライトンは3-0と快勝。来シーズンのヨーロッパリーグ出場圏内の8位確保に向け、貴重な勝点3を手にした。

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 この試合で異彩を放ったのはブライトンの三笘薫だ。

 左サイドハーフで先発した日本代表MFは、スコアレスで迎えた27分に大仕事をやってのける。味方GKバート・フェルブルッヘンの自陣からの放ったロングボールを、背中越しに足首でトラップ。軽やかにボールを足元に収めた刹那、鋭いカットインで対峙した相手を翻弄。そこでマーカーを一気に抜き去り、バイタルエリアからゴール右下隅にシュートを決めたのだ。

 味方FWダニー・ウェルベック曰くピッチ上での光景は「スローモーションのようだった」という。それほどの落ち着きをもって「異次元」とも評されたプレーを連動させた三笘がチェルシーにとって厄介な存在だったのは間違いない。実際、試合後に英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに応じたエンゾ・マレスカ監督は「この試合のパフォーマンスは、私が就任して以来最悪のものだった」と回答。この敗北のダメージの大きさを強調した。

 敵将を落胆させる一戦で主役となった三笘。今年1月にはサウジアラビアの強豪アル・ナスルから最大9500万ユーロ(約224億円※オプション込み)のメガオファーを受けたことが話題となった。最終的にブライトンが売却を“非売品”と拒否した日本代表MFの価値は高まる一方だ。

 ブライトンの地元紙『The Argus』は「注目のほとんどはチェルシーの失敗に集まっていた」と、今回のチェルシー戦に対する英国内の反響をクローズアップ。その上で「我々は天才を称えるひとときをじっくりと味わうべきだ。カオル・ミトマは、この日も特別な何かでスタジアムを輝かせた」と、背番号22が放った異彩を称賛した。

 国内外から注目を集めるメガクラブとの一戦で目に見える結果を出した三笘。今夏の移籍市場で、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、トッテナム、リバプールなど強豪クラブへの“ステップアップ”を図るとも囁かれているだけに、そのパフォーマンスは重要な意味を持つと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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