上田綺世に期待か不満か?フェイエノールトサポがCLミラン戦でチャント

2025年2月15日(土)13時30分 FOOTBALL TRIBE

上田綺世 写真:Getty Images

 2月13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出をかけたプレーオフのファーストレグで、オランダ1部の強豪フェイエノールト・ロッテルダムがイタリア1部のミランに1-0で勝利し、セカンドレグに向けて有利な状況となった。開始3分にフェイエノールトのFWイゴール・パイションが先制ゴールを決め、そのリードを守り切った。


 この試合で注目を集めたのが、フェイエノールトサポーターのチャントだった。試合前のウォーミングアップ中、スタンドから「ヘーイ!ウエダ!オー!アー! 俺たちは知りたいんだ、お前はゴールを決められるのか?」という歌声が響き渡った。このチャントは、上田への期待とも、これまでのパフォーマンスへの不満とも受け取れるものだった。


 上田は2023年夏にフェイエノールトに加入し、欧州主要リーグへの移籍が噂されていたFWサンティアゴ・ヒメネス(ミラン)の後継者として期待されたが、当時ヒメネスの残留もあり十分な出場機会を得られていなかった。


 さらに、2024/25シーズンに入っても状況は変わらず、ヒメネスが依然としてチームの中心に君臨。9月にはヒメネスが大腿部の負傷で2か月間離脱。その間、上田はCLベンフィカ戦(3-1)や国内リーグのNACブレダ戦(2-0)、トゥウェンテ戦(2-1)、ゴー・アヘッド・イーグルス戦(5-1)でゴールを挙げ、ようやく存在感を示した。


 その後、国内リーグ10月末の対アヤックス・アムステルダム戦(0-2)で上田も負傷し、シーズン前半の残りを棒に振ることとなった。2025年1月に復帰し、CLバイエルン・ミュンヘン戦(3-0)でいきなりゴールを決めたことでサポーターの期待も高まった。


 しかし、2月にミランに移籍したヒメネスの代役として上田は2月のアヤックス戦(1-2)に出場したが、ほとんど存在感を示せなかった。PSVアイントホーフェンとのカップ戦(0-2)でも印象を残せず、ロッテルダム・ダービーの対スパルタ戦(3-0)ではFWフリアン・カランサに先発の座を奪われていた。


 こうした状況の中で迎えたミランとの一戦。上田は先発のチャンスを得たが、前半のみで交代となった。後半からはカランサが投入され、上田にとってアピールの機会を十分に活かせたとはいえない内容となった。


 オランダ国内では上田の実力に疑問を持つ解説者も多く、日本代表で示しているような得点力を発揮することが求められているのは言うまでもないだろう。

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