五輪初出場のスケルトン宮嶋に恩師がエール「次の道を切り開いてほしい」

2月15日(木)7時2分 スポーツ報知

高校3年時、三段跳びで全国高校総体に出場した宮嶋

写真を拡大


 15日から始まるソリ競技のスケルトン男子に宮嶋克幸(22)=仙台大=が初出場する。同大学OBの高橋弘篤(33)=フリー=、OGの小口貴子(33)=丸善食品工業=を含め、仙台大ゆかりの選手は1984年サラエボ五輪から10大会連続の出場。宮嶋を指導してきた鈴木省三監督(62)は「世界で勝負できる可能性を持っている」と今大会で飛躍のきっかけをつかんでほしいと期待している。

 約1・3キロの氷のコースを、鉄製のソリで腹ばいになって進むスケルトン。2002年ソルトレークシティー大会で種目が復活して以降、宮嶋は日本勢最年少の22歳で代表となった。仙台大もOB、OGを含め、84年サラエボ五輪から10大会連続で冬季五輪に出場が決定。鈴木監督は「大学としてうれしいこと。宮嶋は初の五輪なので、今回は次につながる結果を出すことが大事になる」と期待した。

 札幌・宮の森中時代は野球部で二塁手。3年の秋にスケルトンの練習会に参加し、五輪への夢を抱いた。札幌丘珠高では陸上の三段跳びで全国高校総体に出場した抜群の運動神経が武器だ。100メートルも11秒台で走るが、鈴木監督は「世界のトップは10秒台で走る選手がいて、宮嶋は決してスタートが良い選手ではない。むしろ野球で培った視野の広さや三段跳びで鍛えたボディーバランスでタイムを伸ばしていく」という。

 約40キロあるソリを押すには筋力も必要だ。ただ、筋肉をつけすぎると正面から風の抵抗を受けやすくなる。大学では体幹のトレーニングや腕、肩甲骨回りの筋力を上げ、高校時代に65キロだった体重を84キロまで増やしたが、首から背中にかけての僧帽(そうぼう)筋は意識的につけるのを抑えた。「元々、体が硬かったが、しなやかな動きができるようになり、スケルトンに適した体形にもなった」。また、記憶力のテストでも高い数値を出しており「カーブなど形状をすぐに覚えられ、レース中の体の向きを無駄なくできる。世界で戦える技術」というのが強みだ。

 今月6日に長野五輪を開催した聖地「スパイラル」の運営が休止となり、日本のソリ競技全体の強化の岐路に立たされている。宮嶋も大学4年生。日本オリンピック委員会の就職支援システム「アスナビ」で進路を模索している最中だ。4年後の北京五輪で世界と勝負するために、練習拠点を海外に移すことも考えているという。「現状では(上位20人が進める)最終4回目に進むところが最低の目標。しっかりアピールして、次の道を切り開いてほしい」。時速130キロ近いスピードで攻め抜いた先に大きな可能性が広がることを信じている。

 ◆宮嶋 克幸(みやじま・かつゆき)1995年12月27日、札幌市生まれ。22歳。仙台大4年。宮の森中3年からスケルトンを始め、札幌丘珠高では陸上部で三段跳びの選手を兼ねながら、12年スケルトン全日本選手権9位。仙台大でスケルトン一本に絞り、16年全日本選手権優勝、17年同2位。17年ノースアメリカン杯優勝。18年世界ジュニア選手権5位。177センチ、84キロ。家族は両親、姉2人、弟。

スポーツ報知

「五輪」をもっと詳しく

「五輪」のニュース

BIGLOBE
トップへ