暁斗2大会連続銀もうれしさ、悔しさ半々 世界一の夢はLHで

2月15日(木)7時8分 スポーツニッポン

<平昌冬季五輪・ノルディック複合ノーマルヒル>記念撮影する(左から)銅メダリスト・クラプファー、金メダリスト・フレンツェル、銀メダリスト・渡部暁斗

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 ◇平昌冬季五輪 ノルディック複合個人ノーマルヒル(2018年2月14日 ヒルサイズ=HS109メートル、距離10キロ)

 個人ノーマルヒルが14日に行われ、渡部暁斗(29=北野建設)が、五輪2大会連続で銀メダルを獲得した。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で105・5メートルをマークして3位につけると、後半距離10キロでも最後まで先頭集団で競り合いながら前回優勝のエリック・フレンツェル(ドイツ)に競り負け2位でフィニッシュ。20日の個人ラージヒルで悲願の金を狙う。

 またも銀。喜びと悔しさが入り交じった。表彰台では大歓声に応え、笑顔で両手を振った。だが、景色は前回と同じ、フレンツェルの左隣だった。

 「メダルを獲れたことは素直にうれしい。ないのとあるのは違う。4年前を思い出す?そうですね。確実に走力の差はある。あの展開になると厳しい。微妙に勝ち切れなかった」

 前半飛躍は緩やかな向かい風に乗って105・5メートル。直前の選手たちが次々と失速する中、飛距離を伸ばした。「風は気まぐれ。あの流れに巻き込まれなくて良かった」。後半距離はトップと28秒差の3位スタート。中盤から4人の先頭集団で戦い、残り1キロを切った最後の上り坂でフレンツェルにスパートをかけられ、引き離された。

 ジャンプは瞬発力、クロスカントリーは持久力。2つの異なる能力が要求される複合で体づくりに苦労する選手は少なくない。だが渡部暁は答えはシンプルだ。「体を理解すること」。ある時期には骨格標本をじっとながめ、理解を深めた。その上で「何をやっても使える体」を追求。多種多様なスポーツに挑戦し、マウンテンバイクやトレイルラン、ボルダリング…。競技に役立つと思えば積極的に取り組んだ。ヨガや相撲の四股も練習に取り入れ、合気道などの武術にも興味を持つ。

 14年春にフリースタイルスキー女子ハーフパイプで五輪代表の由梨恵と結婚。「何も変わらない」と言うが、競技を続ける上で厳しい環境におかれている妻を見て、ハングリーさを取り戻した。

 今季のW杯はすでにシーズン自己最多5勝の総合首位で平昌に乗り込んだ。シルバーコレクター返上のチャンスはまだ、残されている。個人ラージヒルに向け、「オリンピックは運もいるが、4年前よりチャンスは大きい。金メダルを獲らないと次に進めない。獲る準備はできている」とニヤリと笑った。

 ◆エリック・フレンツェル(ドイツ=ノルディックスキー複合個人ノーマルヒル)14年ソチ大会から五輪2連覇。世界選手権のこの種目では11年に優勝し昨年は2位。W杯は通算42勝で5季連続個人総合制覇。1メートル76、60キロ。29歳。

スポーツニッポン

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