【中井孝治 分岐点】大トリで決めたショーンに流れがあった

2月15日(木)9時18分 スポーツニッポン

<平昌冬季五輪・スノーボード男子ハーフパイプ決勝>表彰台で記念撮影する(左から)平野歩夢、ショーン・ホワイト、スコッティ・ジェームス

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 ◇平昌冬季五輪 スノーボード男子ハープパイプ決勝(2018年2月14日)

 史上最高レベルのハーフパイプの大会だった。トップ3がメダルを争い、逆転劇もあって、本当に凄かった。

 今回のショーンにプレッシャーはなかったと思う。海外の人も歩夢が勝つと予想し、ショーンがルーティンを決めきっても勝てないと考えていた。そこで「俺はまだできる!」と奮起して挑戦者として臨んでいた。歩夢も金メダルの期待を裏切らなかった。2人選んでいいなら両者金メダル。歩夢の方がよかったと言う人はいるだろうし、もし逆の結果だったらショーンの方がよかったと言う人もいるだろう。得点上は2・5点離れたが、そのぐらいの僅差だった。

 お互いが高め合ってきた結果、2人とも1440の連続技が決まった。完成度でいえば歩夢の方が先行動作も着地もスムーズ。ただし歩夢が決めたのは2回目。3回目にもっと凄いことをやってくるかもとジャッジは少し得点を抑えたのではないか。そして3回目は転倒し、ショーンが最後に決めてきた。ジャッジにも感情は入る。決勝の滑走順は予選の成績で決まるため、そこも含めて実力だ。予選をそこまで抑えずに全開で滑ったことで、ショーンが金メダルへの流れをつかんでいた。(02年ソルトレークシティー、06年トリノ両五輪代表、プロスノーボーダー)

スポーツニッポン

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