獲りたかったF3王座、そしてGT500の先に見据えるものは。GT500参戦の高星明誠に聞く

2018年2月16日(金)22時41分 AUTOSPORT web

 2月12日、ニッサン/ニスモから2018年のスーパーGT500クラスのラインアップが発表された。このなかで、KONDO RACINGの24号車フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rをドライブすることになったのが、GT500ではルーキーとなる高星明誠だ。その高星に聞くGT500までの思い、そしてこれからを聞いたインタビューが、2月16日発売のオートスポーツNo.1475に掲載されている。


 2017年に全日本F3選手権を制した高星にとって、2018年は待ちに待ったスーパーGT500クラスへのデビューイヤー。すでに12月のセパンテストからフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rをドライブしているほか、このオフにはフォーミュラEのテストにも参加するなど、多忙な日々を送っている。そんな高星本人に、GT500参戦決定はいつ頃報されたのだろうか……!?


「12月下旬、セパンテストに行く前に連絡をもらいました。その段階でチームがKONDO RACINGであること、チームメイトがJPさん(ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ)であることも聞かされました」と高星。


 ただ、高星にとって、実は全日本F3のチャンピオンを獲った時点で「『GT500に乗れる』と勝手に思い込んでいたところがあった」という。じつは2015年、GT500のテストをしたことがあり、そこで良いタイムを出すことができた高星は「GT500に上がれるのではないか」と感じたというが、その翌年にGT500に上がったのは、ブランパンGTでチャンピオンを獲った実績を残した、千代勝正だった。


「『だったらオレもチャンピオンを獲ってやる』という思いが強くあった。だから今度こそ、F3チャンピオンという結果を残してGT500に上がろうと思っていました」と高星はF3を通じて抱いていた思いを語ってくれた。


 2016年はブランパンGTシリーズでヨーロッパも経験し、2017年の全日本F3では、エグゼクティブアドバイザーとして本山哲がチームに帯同し、貪欲さを鍛えられた。こうしてつかんだGT500だが、高星の2018年の目標は「まずは1勝です。簡単に『チャンピオンを獲る』とは言えないです」という。

2017年の全日本F3選手権チャンピオンを決めた高星明誠
高星明誠がステアリングを握っている24号車GT-R


■GT500で結果を残し、その先に見据えるもの


「チャンピオンってどのカテゴリーでも難しいけれど、そのなかでもやれることはあると思う。まずは1勝を飾って、そこから次のステップにいきたいという思いが強い」と高星。GT500で結果を残し見据える「次のステップ」は、じつはフォーミュラEだという。


 1月13日にマラケシュで行われたフォーミュラEのテストで、ルノー・e.ダムスのマシンをドライブした高星だが、走る前のイメージは「『絶対つまらないだろ』でした。フルプッシュで走れないし、“電費”を気にしなきゃいけない、ダウンフォースはない、グリップは薄い、音はない。何が楽しいのかな……と思っていました」というが、実際にドライブすると、予想以上にコクピット内の操作が多く「本当に難しい」ものだったという。


「テストをする前と後で、ぜんぜん印象が変わりました。今後ニッサンはフォーミュラEにも参戦していきますが、世界レベルでの戦いにもなりますし、GT500で結果を残して、フォーミュラEに行きたいという思いがあります。通用するかは別として、乗ってみたい、チャレンジしたいという思いが出てきました」


 ただ、フォーミュラEに参戦するためには、クリアしなければならない壁もある。そしてそのために必要なのが、GT500での結果なのだ。GT500デビューを前にした今の心境、そして新たな僚友オリベイラとの関係、そしてフォーミュラEの感想、クリアしなければならない壁の正体……。すべて語ってもらった4000字のインタビュー全文は、ぜひオートスポーツNo.1475にて。


【オートスポーツNo.1475を電子書籍で読む】
http://www.as-books.jp/books/info.php?no=AST20180216

高星明誠(ルノー・e.ダムス)
高星明誠(ルノー・e.ダムス)


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