ニュル24時間&NLS参戦のマンタイ・ポルシェにエストーレ、クリステンセンが復帰
2021年2月16日(火)12時12分 AUTOSPORT web

2018/19年のWEC世界耐久選手権GTEチャンピオンであるケビン・エストーレとマイケル・クリステンセンが、ニュルブルクリンク24時間レースとNLSニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦する“名門”マンタイ・レーシングのドライバーラインアップに復帰することが分かった。
ポルシェ使いとして知られるこのペアは、ドイツチームが走らせる蛍光グリーン&イエローの911号車ポルシェ911 GT3 Rを、マッテオ・カイローリ、昨シーズンから継続起用された唯一のメンバーであるラース・カーンとシェアすることになる。
元々マンタイのメンバーであったエストーレとクリステンセンは2020年、フリカデッリ・レーシング・チームに移籍し、NLSの3レースに参加した。
しかし、彼らのニュル24時間レース参戦は、同年8月に延期開催されたWECル・マン24時間レースで、ポルシェグループ内に新型コロナウイルスの陽性者が確認されたことを理由に、同社がワークスドライバーを派遣するチームに対しレースへの出場を見合わせるよう指示したため中止となっている。
エストーレとクリステンセンはその後、2019/20年シーズンのWECでの3位争いに集中。2021年シーズンに向けてはニール・ジャニがクリステンセンの後任として92号車ポルシェ911 RSRに乗ることになったため、これが彼にとって最後のGTE参戦となった。
そのクリステンセンは今季、ポルシェワークスドライバーのリストから外れている。しかし、GT3カテゴリーでは引き続きポルシェがサポートするチームに加わり、ノルドシュライフェではふたたびエストーレと再開することになる。
一方、エストーレはマンタイが運営するWECのポルシェチーム、ポルシェGTチームにも参加する。これはフランス人ドライバーとチームにカレンダー上の問題が降りかかることを意味する。4月29日〜5月1日にかけて開催されるWEC第2戦スパと、NLS第3戦が同週末に行われるためだ。
さらにニュルブルクリンク24時間は今季のル・マン・テストデーの週末に開催が予定され、シーズン後半にもスケジュールの競合が発生する。