往年の助っ人が騒動の“火消し役”に 韓国代表の次期監督候補に元Jリーガーがリストアップ 地元紙報道

2024年2月16日(金)18時0分 ココカラネクスト

ホン・ミョンボ氏(左)とチェ・ヨンス氏(右)。このJリーグで異彩を放った助っ人スターたちの去就が注目を集めている。(C)Getty Images

 2月16日、韓国サッカー協会(KFA)は、ソウル市内でチョン・モンギュ会長も参加する「サッカー代表チーム事案関連役員会議」を実施。男子代表のユルゲン・クリンスマン監督の解任を決定した。

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 15日に強化委員会が「これ以上リーダーシップを発揮するのは難しい」として更迭を勧告するという異例の事態となっていた同代表の監督人事。クリンスマン監督とKFAは約2年の契約を残していたが、多くの議論も交わされることなく解任が発表された。これは、国民からの逆風を含めた周囲の空気に押し出される形での決定と言えよう。

 そうしたなかで、注目されるのが、次期監督の候補だ。

 15日に行われた戦力強化委員会では、ファン・ボガン技術委員長が戦術面の不徹底ぶり、チーム内における規律管理不足、選手選考の不平等さを挙げ、クリンスマン監督の更迭を上層部に勧告していた。無論、次期監督には、こうした問題を解決し、チーム力を高められる手腕が求められる。

 早くも幾人かの具体名は韓国メディアでも挙げられている。とりわけ複数メディアで有力視されているのが、ホン・ミョンボ氏とチェ・ヨンス氏だ。いずれもJリーグのレジェンド助っ人であり、韓国代表の黄金期を知る人物だ。

 現役時代にベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)と柏レイソルでプレーしたホン・ミョンボ氏は、2004年の引退後に指導者に転身。韓国代表でもロンドン五輪に出場したチームを率い、同国のサッカー史上初となる銅メダル獲得を達成するなど実績は十分だ。Kリーグの蔚山現代を率いた2022年には国内リーグ制覇に導き、年間最優秀監督に選出されてもいた。

 一方で主にジェフユナイテッド市原(現ジェフ千葉)で活躍し、「ハゲワシ」の異名を取った点取り屋だったチェ・ヨンス氏も2006年の現役引退後に指導者に転身。Kリーグの名門FCソウルや、中国の江蘇蘇寧(現江蘇足球倶楽部)などアジアの主要クラブを歴任してきた。

 いずれもKFAが求める“リーダーシップ”を兼ねた指揮官だが、現時点でどちらがふさわしいのか。日刊紙『朝鮮日報』は「3月までに正式な新監督を選任するのは難しいだろう」と予測。そのうえで「国内にいる監督で臨時体制を発足させ、“火消し役”を担わせる可能性は大いにある」と推察している。

 会長と蜜月関係にあったとされるクリンスマン監督を更迭する一大決心を下した韓国。この苦境からチームを救うのは、日本を知り尽くしている元助っ人スターたちとなるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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