スーパーフォーミュラに最年少デビューする女子高生レーサーのJujuが日大に合格 4月から女子大生レーサーに

2024年2月16日(金)7時23分 ココカラネクスト

日大に入学するJuju Photo by T.Endo

 女子高生レーサーが4月から女子大生レーサーになる。国内最高峰シリーズのスーパーフォーミュラへのデビューが決まっているJujuこと野田樹潤(18)が2月15日、東京都内で記者会見し、日大スポーツ科学部へ入学することを発表した。

【画像】日大三軒茶屋キャンパスで行われたJujuの記者会見

「人としても成長したいと考えているので、日本大学のスポーツ科学部は、私の今後の人生設計において非常にプラスになると思いますし、男性に比べて非力な女性であるにも関わらず、なぜマシンを乗りこなすことができたのか、新たな答えが見つかる可能性もあります。日本大学で学ぶことは、レースで成功するためでもあるんです」と学業とレース活動の両立に自信をのぞかせた。

 スーパーフォーミュラでは新興チームの「TGMグランプリ」に所属し、ホンダエンジンを搭載するマシンで参戦する。開幕戦の決勝は3月10日。国内トップフォーミュラでは史上最年少デビューすることになるが、肩書は女子高生。現在の心境を「リラックスしていて普段と変わりありません。これまで海外でのレースとは違って、応援してくださっているスポンサーとファンの皆さんの前で走ること、日本最高峰のレースに史上最年少でギリギリ(笑)女子高生としてデビューするのが楽しみです」と語った。

 Jujuは2世ドライバーで、F1や米インディカーに参戦した野田英樹さんを父に持つ。「マシンは、ともに闘う同志。ガンメタと赤のカラーリングは、父(野田英樹)が、F1にいく直前に乗っていたF3000と同じなので運命を感じます」と目を輝かせた。

 デビューイヤーの目標については決して背伸びはしない。「圧倒的に経験が少なく、唯一の10代女子の私が、最初から勝ちに行きますというのは現実的ではないと思います。今までレースをやってきたスタンス通り、毎戦レースを楽しみ、一つ一つ目の前の壁を乗り越えて、成長を遂げていくというのが今やるべきことであるととらえています。一歩一歩の成長がその先の勝利につながると信じています」と語った。

 現行ルールでは軽量の女性は不利とされる。75kgの男性を基準に最低重量が定められているため、体重の軽い女性は体重の差の分の鉛を車体に積まなくてはならない。会見に同席した父の英樹さんも「75kgの男性はそれだけの肉体を持ち、筋肉量もはるかに優れている。しかし、体重の軽い女性はその筋力の代わりに鉛の搭載を要求されているのが現実。ボートレースや競馬は女性選手にはある程度の重量差を認めていたりもします。男女平等参画社会を掲げる時代に、ぜひ自動車レース界も、女性選手が活躍できるよう総合的に判断してほしい」とレギュレーションの見直しを求めた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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