札幌、J2での堅守をJ1でも。早坂&金園は昇格チームの原動力に。守護神クにも注目【2017補強診断】

2月16日(木)7時20分 フットボールチャンネル

J2制覇で5年ぶり昇格。シーズン途中に適材適所の補強

 フットボールチャンネル編集部では、Jリーグ開幕に向けて各J1クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、昨季のJ2を優勝し5年ぶりのJ1昇格を果たした北海道コンサドーレ札幌を占う。

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 J2で過ごした昨シーズンは年間を通して首位を維持するなど安定感のある戦いを披露した。都倉賢は19ゴールを奪い、得点ランキング2位とエースの仕事を果たした。内村圭宏も重要な試合の重要な時間帯でネットを揺らすなど、存在感を示している。

 さらにシーズン途中の6月にサガン鳥栖から獲得した菊地直哉も、最終ラインの一角に定着するなど高いパフォーマンスを見せた。適材適所の補強でチーム力を底上げさせるなど、やるべきことを遂行しながらJ1昇格へまい進した。

 終盤は連敗を経験するなど、爆発力があったわけではない。それでもチームは同じ方向を向きながら全員で進んできた。5年ぶりのJ1昇格は、クラブの歩みが間違っていなかったことを示す結果となった。

今オフに積極補強。早坂、金園らは昇格初年度の力に

 J1定着に向け、オフには積極的な動きを見せた札幌。まず川崎フロンターレから期限付き移籍中だった福森晃斗を完全移籍で“獲得”。精度の高いキックを武器にチームに貢献してきたレフティーの去就は注目されていただけに、ファン・サポーターもほっとしたのではないだろうか。

 また横浜F・マリノスからは兵藤慎剛が加入し、大宮アルディージャからは期限付き移籍で横山知伸を補強している。サガン鳥栖で前線の核に成長していた早坂良太も昇格初年度のチームの力となるはずだ。

 最前線には都倉というゴールゲッターがすでにいるが、ベガルタ仙台から金園英学を迎え入れた。負傷が多い点は気になるところだが、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。コンディションの調整に細心の注意を払うことで常時試合に絡めれば、札幌の新たな得点源として期待できるだろう。

 堀米悠斗が去った左WBの後釜には、ヴィッセル神戸から田中雄大を獲得したことで目処が立ちそう。チーム内の競争もあり、全員が高い意識を持ち続けることでJ1残留を果たしたい。

守護神クはJ1でも実力を証明できるか

 J2では守備力の高さが際立っており、リーグ2位の少なさである33失点だった。もちろんJ1クラブの破壊力はJ2の比ではなく、上積みは必要だろう。現有戦力に加え、3バックの中央で試されている横山が機能し、周囲との連係を熟成させられれば堅守はさらにグレードアップするのではないか。

 ゴールマウスを守るク・ソンユンにも注目だ。昨シーズンはカミンスキー、中村航輔という他クラブのGKがJ1でも通用することを証明したが、クもそうした系譜に名を連ねるだけの実力を誇る。ピンチの回数は増えると思われるが、守護神が活躍することでチームを救いたいところだ。

 兵藤はJ1通算268試合出場と、『経験』という大きな武器を備える。横浜FMでは黒子的な役割でチームを支えたが、すべてのプレーレベルが高いため、札幌でもキープレーヤーとなるはずだ。

 守備だけでなく攻撃面の進化も欠かせない。都倉、内村、金園ら前線の最適な組み合わせをいち早く見つけたい。そして、クラブには小野伸二、稲本潤一という世界を知る男たちがいる。フル稼働はできないかもしれないが、サッカーへ向き合う姿勢など、学ぶ点はたくさんある。

診断

補強診断 C

 J1を知る選手の存在は大きい。J2との違いはわかっていても対処が難しいため、国内最高峰リーグのスピード、パワー、技術に触れてきた選手が新たに加わったのは心強い。兵藤らには試合での活躍はもちろん、チームメイトをレベルアップさせることも求められる。

総合力診断 D

 新加入選手がチームにフィットし、既存選手がJ1の水に慣れれば好結果も望めるかもしれない。しかし、目指すべきは残留だ。クラブは中長期的なビジョンを持っており、そのためにもJ1に定着することが必要。今シーズンは、J2降格を避けられれば大成功だ。

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