最強・井上尚弥にどう立ち向かう? メキシコの秀才戦士ピカソの“告白”「イノウエが勝つ可能性が高いのは事実だ。でも――」

2025年2月17日(月)7時0分 ココカラネクスト

井上との対戦が囁かれているピカソが「打倒・怪物」について心境を語った。(C)Getty Iamges

 当代最強と言われる偉才との対決に恐れはない。

 目下、小さくない注目を集めているのは、ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥(大橋)の次戦だ。すでにボクシング専門サイト『Boxing Scene』などの複数の米メディアは、WBC世界同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)と5月3日に米ラスベガスでの対戦が「決定的」と報道。モンスターと新進気鋭の若武者とのスーパーファイトに関心は集まっている。

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 依然として正式発表はなされてはいない。だが、挑戦者は「世界最強」とも言われる井上とのタイトルマッチに向けてやる気十分といった様子だ。「メキシコの東大」と言われるメキシコ国立自治大に在学し、神経解剖学を学んでいる知性派として知られるピカソは、自身の胸中を地元メディアで明かしている。

 元世界4階級制覇王者であるエリック・モラレス氏(メキシコ)のYouTubeチャンネル『Un Round Mas』に出演したピカソは、「ナオヤには多くの強みがある。パワフルで、スピードもあって、遠距離だろうと、至近距離だろうと、関係なく上手く動く」と井上を絶賛。「彼にはリングの内外で大きな尊敬を抱いている」とリスペクトを示した。

「ノニト(・ドネア)との試合はすごかった。ノニトはなんどもダウン寸前まで追い込んだけど、ナオヤは倒れなかった。2度目の対決では完全に仕留めていた」

 井上の激闘を引き合いに出し、マニアな一面も覗かせた24歳だが、ただただ憧れだけを抱いているわけではない。リングで対峙するとなれば、「憧れる存在」も越えなければならない強敵となる。

 百戦錬磨のモラレス氏から「俺に君が勝てるビジョンを見せてくれ」と意地悪な質問を投げかけられたピカソは、「ナオヤのパターンを分析して、どこに仕掛けられるかを見極めたい」と強調。そして、こう続けている。

「彼が高い実力を持っていて、現時点で勝つ可能性が高いのは分かってる。それは事実だ。そうした雑音は周りから何度も言われてきた。本当に飽きるほど聞いてきた。でも、僕らは何ができるのかが知りたいんだ。正直、どんなアドバイスも受け入れるつもりだ。いろんな意見をもらって、勝つ方法を探りたい」

 さらにモラレス氏から「イノウエをどうイメージしているんだ?」と問われたピカソは、「まずは戦略を練る必要がある」と断言。「僕は『ナオヤに勝つための方法や秘密の方程式がある』なんて言うつもりはないよ」とキッパリと答えている。

「簡単なことなんてない。『卵を入れて、あとは適当に混ぜれば、ナオヤに勝てる』みたいなレシピはないからね。しっかり準備をするつもりだ。今以上に彼を研究する必要がある。それが重要なステップになる」

 果たして、文武両道を貫く秀才ファイターはいかなる形で“モンスター”と対峙するのか。実現濃厚と言われる一戦に対する関心は増すばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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