阿部巨人 注目高まる、し烈なホットコーナー争いの行方 「即戦力ルーキーの破壊力」「5年目内野手の存在感」

2025年2月17日(月)17時30分 ココカラネクスト

ドラ3ルーキー、荒巻は広角に打てる点も評価されている(C)産経新聞社

 巨人は今季初の対外試合となる韓国・サムスンとの練習試合を16日に行った。

 各選手、レギュラー奪取を目指し、必死のアピールを行う中、光ったのは攻守で奮闘した姿を見せたドラフト3位ルーキーの荒巻悠(上武大)にもあった。

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 「6番・一塁」で先発した荒巻は4点リードの3回一死、外角高めの変化球を捉えて逆方向へ。豪快な二塁打を放ち、アピ—ルを果たすと魅せたのは守備面にもあった。

 一塁の守備では3回先頭の場面、鋭いライナー性の当たりに素早く反応し、アウトを奪うと、5回から三塁を守り、こちらも三塁線への鋭い当たりをしっかりキャッチと攻守で存在感を示した。ほかにも2四球を選ぶなど、対応力の高さを示した。

 ルーキーで唯一、1軍キャンプスタートとなった荒巻は184センチ、93キロの恵まれた体格からなる左のパワーヒッター。守備においてはこの試合で守った三塁、一塁、また二塁まで守れるとあって内野のユーティリティとして、活躍が期待されている。

 そんな中で、注目は内野の華ともいわれるホットコーナー争いにもある。昨季、サード転向1年目にして確かな守備力を示し、ゴールデン・グラブ賞も獲得した坂本勇人も109試合で打率.238、7本塁打、34打点と打撃面では苦しんだ。

 阿部慎之助監督も「坂本が元気ならば」の条件つきで有力なサードレギュラー候補となるが、今季が37歳シーズン。段々とフル出場は難しくなるとあって、「ポスト坂本」を狙い、定位置奪取を目指す選手も続々と出てきている。

 プロ5年目内野手の中山礼都もその1人だ。16日の試合には「3番・三塁」で先発、2回に右前適時打をマークするなど、11日の紅白戦に続き2試合連続安打を放ち、アピールを続けている。

 中山といえば、入団時から「ポスト坂本」に1番近い存在として期待を集めてきた逸材。昨年はシーズン後半に存在感を発揮した。32試合に出場し、打率.318。ポストシーズンにおいては、正二塁手の吉川尚輝が負傷で離脱した際に二塁で起用。DeNAとのファイナルS第5戦で豪快な"プロ1号"を放ったことも話題を集めた。

 今季が高卒5年目シーズン、1軍実績も積み、機は熟したとあって、いよいよシーズン通しての貢献が期待されている。

 ほかにも内野陣では、ユーティリティに守れるプロ2年目の泉口友汰も巻返しを期し、アピールを続けている。

 とにかく目指すレギュラー獲りにはどの野手においても課題とされる打線強化のため、実戦で打って、打って、打ちまくるしかない。どうせなら阿部監督を悩ませるような、し烈なアピール合戦を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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