移籍金3.5億円…ガンバ大阪、ヒュメット獲得交渉で劣位とみられるワケ

2025年2月17日(月)11時37分 FOOTBALL TRIBE

ガンバ大阪 写真:Getty Images

 2月14日の明治安田J1リーグ開幕戦でセレッソ大阪に敗れたガンバ大阪。大阪ダービーでの敗戦により一部から批判が相次ぐなか、スウェーデン1部ユールゴーデンIF所属FWデニス・ヒュメットの去就を巡り、G大阪移籍合意報道をはじめ様々な情報が飛び交っている。


 G大阪の松田浩フットボール本部長は、2月9日開催のキックオフイベントで「オフシーズンからプレシーズンにかけて想定外の海外からのオファーもあり、現在もまだ補強は継続中」とコメント。「非常に交渉は困難を極めている」と前置きした上で、「なんとか近日中には良いお知らせができるのではないかと思う」などと新戦力の獲得を示唆していた。


 するとスウェーデン紙『エクプレッセン』は16日に「ヒュメットはG大阪へ移籍する。メディカルチェックのため、近日中に日本へ向かう」とリポート。これによると、G大阪はユールゴーデンIFに移籍金2500万スウェーデン・クローネ(約3億5000万円)を支払うほか、同選手とは2年半の複数年契約を結ぶ見込みだという。


 一方、スウェーデンメディア『Fotbollskanalen』が16日に伝えたところによると、ユールゴーデンIFのスポーツディレクターを務めるボッセ・アンデション氏は「まだヒュメットの移籍は合意していない」などとコメント。


 選手本人は同メディアのインタビューで「多くのことは知らない。交渉が行われているようだが、アンデションの方が詳しい。僕は試合に集中していた」などと、具体的な言及を避けたという。


 ユールゴーデンIFは2024/25シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)のリーグフェイズで4勝1分1敗。ノックアウトステージでラウンド16から参戦するが、3月開催のラウンド16で勝利すれば、追加で賞金130万ユーロ(約2億円)を手に入れることになる。


 くわえて同クラブは2023年、カルマルFFからヒュメットを移籍金ゼロで獲得。仮にG大阪から高額の移籍金を得るチャンスを逃したとしても、UECLで追加賞金を獲得する可能性が高まる。それだけに松田フットボール本部長の言葉を借りると、G大阪に「困難」な交渉を迫ったと考えられる。


 現在28歳のヒュメットは、身長189cmで右利きのセンターフォワード。スウェーデン1部強豪のマルメFFの下部組織出身であり、スウェーデン、フランス、トルコ国内でプレーしたほか、U21トルコ代表選出の実績を持っている。


 2024年2月にカルマルFFからユールゴーデンIFへ完全移籍すると、同シーズンのスウェーデン1部リーグ戦で14ゴールを挙げるなど、湘南ベルマーレ下部組織出身のDF小杉啓太とともに主力選手として活躍。UECLでも、全12試合中11試合のスタメン出場で6ゴール2アシストと結果を残している。

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