『スーパーGTヴァーチャルシリーズ』第2戦の舞台はスパ。序盤の大混戦から戦略の勝負に

2022年2月18日(金)22時54分 AUTOSPORT web

 2月18日、スポーツ専門テレビ局J SPORTSで、『SUPER GT 2022 ヴァーチャルシリーズ J SPORTSグランプリ』第2戦スパ・フランコルシャンが放映された。17名のドライバーたちが、スーパーGTが開催されたことがないベルギーのスパを舞台に熱戦を展開。阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)がポール・トゥ・ウインを飾った。


 2022年シーズン開幕を前に、ファンにスーパーGTのレースをみせよう……という意図のもと、スーパーGTのレース中継を担うJ SPORTSとGTアソシエイション、ポリフォニー・デジタルがタッグを組み開催されたのが『SUPER GT 2022 ヴァーチャルシリーズ J SPORTSグランプリ』だ。1月29日に放映された第1戦鈴鹿に続き開催された第2戦の舞台は、鈴鹿同様屈指のドライバーズサーキットと言われるスパ・フランコルシャン。もちろんスーパーGTが開催されたことがなく、走ったことがないドライバーも多いコースだ。


 今回の第2戦の予選は、年齢が高い順のシングルカーアタックに。本山哲(Team LeMans Audi R8 LMS)、星野一樹(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)、吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)という順でアタックが展開されていった。まず8台がアタックした段階で、中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が2分15秒192をマークしトップに立つ。


 後半、グランツーリスモSPORTを得意とする若手ドライバーたちがアタックを開始するが、やはり速さをみせていく。阪口が2分14秒943をマークし、僅差でポールポジションを獲得。三宅淳詞(たかのこの湯 GR Supra GT)が2分14秒953で2番手、大湯が2分14秒968で3番手に。4番手に山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、5番手に中山がつけた。


「レースは混戦になると思います」とポールポジションの阪口が語ったとおり、17周の決勝レースは1周目から波乱の展開となる。スタートでうまくあわせた三宅が1周目のケメルストレートで阪口のスリップへつくと、レ・コームでトップをうかがう。しかし、わずかにコースアウトすると、続くブリュッセルへの下りで、三宅は中山と接触。スライドし順位を落としてしまった。また大湯もケメルストレートエンドでコースを外れた。


 これでトップは阪口、2番手には1周目に大湯とサイド・バイ・サイドのバトルをみせた山下が浮上。ソフトタイヤを履く中山が3番手、順位を上げてきた坪井翔(au TOM’S GR Supra)が4番手。大湯、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)と続く。トップ争いは阪口、山下、中山という3台のGRスープラ、そしてこれに大湯が続く展開となった。


 その4台のなかで速さをみせたのが、ソフトタイヤを履く中山と大湯。トップ2を占めていくが、ミディアムの阪口がピタリとトップ2をマークしていく。7周目を終えたあたりから上位陣が続々とピットインを行っていくが、先に動いたのは阪口と山下。コース上にステイした中山と大湯はバトルを続けていたが、中山、大湯はピット作業を終えると山下の後方に。先にピットに入りソフトで後半を走る阪口が、大きなリードを築いていった。


 速さと戦略を決めた阪口は最終的に13秒ものリードを築き、第2戦スパを制することに。ランキングでもトップに浮上した。山下が2位、ピットアウト後中山と接触でペナルティを受けた大湯だったが、14周目に逆転。3位を獲得した。


 4位は中山で、5位争いは三宅、坪井、牧野、太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)による激しい戦いとなったが、牧野、坪井は争いのなかでスピンを喫し、三宅が5位に。牧野が6位、太田が7位となった。


 シリーズ最終戦となる第3戦の舞台は富士スピードウェイ。3月4日(金)18時からJ SPORTSオンデマンドで、3月4日(金)21時からJ SPORTS 4で放映される。第1戦鈴鹿もJ SPORTSオンデマンドでいつでも視聴が可能だ。詳細はホームページ(https://www.jsports.co.jp/motor/supergt/)まで。


SUPER GT 2022 ヴァーチャルシリーズ J SPORTSグランプリ
第2戦スパ・フランコルシャン 決勝結果




















































































































































Pos.NoDriverCarCar TypeGap
119阪口晴南WedsSport ADVAN GR Supraトヨタ GR SUPRA Racing Concept
214山下健太ENEOS X PRIME GR Supraトヨタ GR SUPRA Racing Concept13.678
316大湯都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTホンダNSX Gr.317.618
439中山雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supraトヨタ GR SUPRA Racing Concept19.474
5244三宅淳詞たかのこの湯 GR Supra GTトヨタ GR SUPRA Racing Concept31.737
61牧野任祐STANLEY NSX-GTホンダNSX Gr.332.657
718太田格之進UPGARAGE NSX GT3ホンダNSX Gr.333.689
836坪井翔au TOM’S GR Supraトヨタ GR SUPRA Racing Concept39.646
916笹原右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTホンダNSX Gr.3+1Lap
1010星野一樹GAINER TANAX with IMPUL GT-RニッサンGT-RニスモGT3+1Lap
1152川合孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GTトヨタ GR SUPRA Racing Concept+1Lap
1260吉本大樹SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTトヨタ GR SUPRA Racing Concept+1Lap
1356藤波清斗リアライズ 日産自動車大学校 GT-RニッサンGT-RニスモGT3+1Lap
1424佐々木大樹リアライズコーポレーション ADVAN GT-RニッサンGT-RニスモGT3+1Lap
1564大津弘樹Modulo NSX-GTホンダNSX Gr.3+1Lap
1660河野駿佑SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTトヨタ GR SUPRA Racing Concept+1Lap
176本山哲Team LeMans Audi R8 LMSアウディR8 LMS+1Lap


『スーパーGTヴァーチャルシリーズ』第2戦スパ・フランコルシャンの様子
『スーパーGTヴァーチャルシリーズ』第2戦スパ・フランコルシャンの様子

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