渥美心、ジュニアチームからル・マンとボルドールはレース出場へ。ヨシムラSERTの開発兼リザーブも継続/EWC
2025年2月18日(火)15時56分 AUTOSPORT web

2月14日、FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦しているJunior Team Le Mans Sud Suzukiは渥美心を2度の24時間レースに起用することを発表した。渥美は2025年もヨシムラSERT Motulの開発ライダー兼リザーブライダーを継続することが決まっているため、第1戦ル・マンと第4戦ボルドールはどちらかのチームからレースに出場することになる。
2021年、2024年のチャンピオンチームであるヨシムラSERT Motulは、1月10日に2025年シーズンのライダーラインアップを発表。4名が継続起用され、グレッグ・ブラック、エティエンヌ・マッソン、ダン・リンフット、渥美も開発兼第4ライダーとしての役割を続けて担うことが決まった。
渥美はヨシムラSERT Motulからはル・マンとボルドールの24時間レースについては第4ライダーとして予選まで走行が可能。スパ8時間と鈴鹿8耐は3名のみエントリー可能のため、そのなかに選ばれなければリザーブであれ公式セッションの走行はできない。ところが、今年はJunior Team Le Mans Sud Suzukiの一員としてもレースを戦うことになる。同チームはSSTクラスに参戦しているため、24時間レースは決勝でも4名のライダーを起用することが可能だ。
つまり、24時間レースでの渥美は、ヨシムラSERT Motulのレギュラー陣がもし欠場することになれば同チームから決勝レースに参戦。ヨシムラSERT Motulの3名が予定通り参戦すれば、Junior Team Le Mans Sud Suzukiからレースに出場することになる。どちらにせよ、渥美はル・マン24時間とボルドール24時間は決勝レースを走ることになるのだ。
Junior Team Le Mans Sud Suzukiとは、ル・マンにある教育機関の二輪レース専攻の学生が主体となるチーム。学生メカニックと若手ライダー(ドリアン・ダ・レ、ルドヴィク・コーシ、クエンティン・レヴリエ)とともに耐久レースに挑んでおり、長年SERTのダミアン・ソルニエが、監督兼指導者として活躍を支え続けている。
この決定に至るまでには、渥美がヨシムラSERT Motulのライダーとジュニアチームでの活動を通して走行機会を増やすことを目的に、加藤陽平ディレクターが掛け合ったという経緯がある。さらにジュニアチームにとってもチャンピオンチームのヨシムラSERT Motulを知る渥美からのフィードバックで、知識や経験を増やすことができるため成長ができるというものだ。
マシンはスズキGSX-R1000Rだが、ヨシムラSERT Motulのマシンとブリヂストンタイヤ、Junior Team Le Mans Sud SuzukiのマシンとSSTクラス統一のダンロップタイヤを履くことなどの違いはあるだろう。また、渥美は2024年の鈴鹿8耐ではヨシムラSERT Motulから参戦していることや全日本ロードレース選手権へのスポット参戦などもしているため、最終的な参戦数はわからないが、これまでより多く彼がレースに出場する姿をみることができるだろう。
■渥美心
「ルマン・スズキ・ジュニアチームの一員となり、将来有望な若いスタッフたちと2つの24時間レースに参戦できることを嬉しく思います。ヨシムラSERT Motul、そしてこの機会を与えてくださった全ての方々に感謝しております」
「昨年はチャンピオンチームの開発兼リザーブライダーとして多くのことを学びました。それを活かして24時間レースを戦い、経験を積んで耐久ライダーとしてレベルアップできるよう全力を尽くします。そしていざという時にはヨシムラSERT Motulのライダーとしてレースを戦えるよう万全な準備をして挑みます。応援よろしくお願いいたします!」
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