WRC:ヒュンダイ、第3戦メキシコの布陣を明らかに。第2戦スウェーデンの結果には「満足できない」

2020年2月19日(水)12時58分 AUTOSPORT web

 2020年のWRC世界ラリー選手権を戦うヒュンダイが、3月12〜15日の第3戦メキシコでのドライバー布陣を発表した。シーズン初のグラベル(未舗装)イベントとなるメキシコ戦には、オット・タナクとティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドの3名で挑む。


 昨年マニュファクチャラーズタイトルを獲得し、WRC参戦後初めてワールドチャンピオンの栄光を手にしたヒュンダイ。2020年はドライバーズタイトル、コドライバーズタイトルも含めた三冠獲得を目指している。


 その目標を実現させるため、チームは2020年シーズンを戦うにあたりエース格のタナクとヌービルをフル参戦させながら、残る1台のヒュンダイi20クーペWRCをラウンドごとに異なるドライバーへ託す戦略を採っている。


 1月23〜26日の第1戦モンテカルロではWRC9連覇の経験を持つレジェンド、セバスチャン・ローブを起用。2月13〜16日の第2戦スウェーデンではクレイグ・ブリーンを起用して臨んだ。


 シリーズ第3戦のラリー・メキシコは、2020年シーズン初のフルグラベルイベント。南米メキシコの高地を舞台に争われ、高い標高や気温がマシン、ドライバー、チームを苦しめるタフな1戦だ。


 そんなラリー・メキシコでシーズン初戦を迎えるソルドは、2019年に同じくグラベルだった第8戦イタリアで総合優勝を飾るなどグラベルラリーを得意としている。ラリー・メキシコでのベストリザルトは2018年大会での総合2位表彰台だ。


 ヒュンダイはタナク、ヌービル、ブリーンで挑んだラリー・スウェーデンで、タナクが総合2位に食い込んだものの、優勝したエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)には12.7秒差をつけられたほか、ヌービルは総合6位、ブリーンは総合7位と苦戦を強いられた。


 その結果、ドライバーズランキングではヌービルが首位エバンスと同ポイント、マニュファクチャラーズランキングではトヨタに10ポイント差の2位へ後退した。


 チーム代表のアンドレア・アダモは「この結果には満足できない」と悔しさをにじませる。


「求められるレベルのパフォーマンスを発揮できないシチュエーションがあることが浮き彫りになってしまった。このラリーに関して言えば攻めることができず、つねに防戦を強いられたような状況だった」


「ドライバーズタイトル争いではエバンスと同ポイントでトップにつけており、マニュファクチャラーズタイトル争いではトップとの差はわずかであることが、せめてもの救いだ」


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