残るひとつのシートの行方は。TGM Grand Prixから参加するハイマン「今回のテストにかかっている」

2024年2月20日(火)20時26分 AUTOSPORT web

 2月21日から鈴鹿サーキットで始まる2024全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト。走行を翌日に控えた20日、各チームの監督、ドライバー、エンジニアの囲み会見が行われた。


 すでに各チームとも今季の体制が発表されており、新シーズンに向けた抱負などを語っていたが、まだ唯一シートが決まっていないTGM Grand Prixの55号車からは、ラウル・ハイマンがテストに参加することとなった。


■他の候補は「現状ではいない」とチーム代表


 囲み取材では、『スーパーフォーミュラ』『HRC』『ヨコハマタイヤ』のロゴのみを貼った白ベースのレーシングスーツで登場したハイマン。昨年はHPD(現HRC US)の支援を受けていたが、当初からスカラシップは1年のみと決まっていたため、今年は個別で交渉して、ここまで辿り着いたという。


「僕は昨年、HPD(現HRC US)スカラシップで昨年はB-Maxでフルシーズンを戦った。そのことについては携わってくれた皆んなに感謝している。ただ、このスカラシップはFRA(フォーミュラ・リージョナル・アメリカ)でチャンピオンを獲得したことで与えられるもので、期間も1年だけだ。とは言っても(金銭的な支援はないものの)彼らとは今でも連絡は取り合っている」とハイマン。


 2022年末のルーキーテストで初めてスーパーフォーミュラをドライブした際も「このレースに出ることを夢見てきた」と、日本のトップフォーミュラに参戦することへのこだわりが感じられた。その想いが今年もスーパーフォーミュラのシートを探し続ける原動力となっている様子で、「僕自身はスーパーフォーミュラに引き続き挑戦したいし、このレースを気に入っているから、冬の間も連絡を取り合っていた」という。


 気になる55号車シートの現状についてTGM GrandPrixの池田和広代表は「まだシリーズ契約には至れていなくて、今回の合同テストで乗っていただいて、シーズン(の契約が)決まるかどうか、ということになります。他に候補がいるかと言われると、いま現状ではいなくて、ハイマン選手にレギュラードライバーになっていただくことがベストだと考えています」としている。


 いずれにしてもシーズン契約に関する話は、今回のテストを終えてからということになりそうだ。


 21日から始まるテストについて「シーズン契約ができるかというところは、明日と明後日のテストにかかっている」とハイマン。


「TGMは素晴らしいチームだし、レベルも高い。昨年もたくさんの素晴らしいリザルトを残していた。そんなチームから今回テストに参加できるのは本当に嬉しい。今回テストに参加するというのもギリギリに決まった。今回はテストのみの参加でシーズンのことについてはこれからになるけど、まずは与えられた2日間のチャンスを最大限活かし、僕としてはテストでベストを尽くしたい。そのクルマとチームのポテンシャルを完全に引き出したいと思っている」


 天気予報では両日とも雨模様となりそうだが、ハイマンにとってはスーパーフォーミュラ2年目の参戦をかけた“勝負の2日間”となることは間違いないだろう。


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