ウイリアムズ代表、アルピーヌはコラピントにF1復帰に向けた“最高の機会”を提示したとローン契約に納得
2025年2月20日(木)18時0分 AUTOSPORT web

フランコ・コラピントは、契約状況に関して特異な状況にある。ウイリアムズとアルピーヌが、この若きアルゼンチン人ドライバーができるだけ早くグランプリレースに復帰する可能性を高めるための合意に達したため、彼はふたつのF1チームと契約を結んでいるのだ。
2024年のF1オランダGP後、コラピントはクラッシュを起こしがちだったローガン・サージェントと交代し、そのスピードと献身的な姿勢によってすぐにジェームズ・ボウルズ代表とウイリアムズF1チーム全体に感銘を与えた。しかし、カルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンがすでにチームと長期契約を結んでいたため、コラピントは、2025年はウイリアムズでレースを続ける余地がないことはわかっていた。
コラピントの速さは、レッドブルが彼の契約を買い取ってマックス・フェルスタッペンのチームメイトにすることを検討するほどだったが、コラピントは一連の大規模で高い費用のかかるクラッシュを起こしたので、彼らの関心は薄れてしまった。しかしアルピーヌでは、エグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレとチーム代表のオリバー・オークスが、すでに契約しているジャック・ドゥーハンよりもコラピントがよい選択だと考えており、最終的にウイリアムズとの契約関係を維持しながら彼をチームに加入させる方法を見つけた。
今年のウイリアムズの発表会で、チーム代表のジェームズ・ボウルズは、コラピントの状況を次のように総括した。
「彼はアルピーヌに所属しており、何年もアルピーヌのドライバーを務める。その後、彼がウイリアムズに戻ってくることを期待している」
シーズン終盤のクラッシュにより、パドックでのコラピントの評判には傷がついたが、ボウルズは「私はフランコを信じている」と主張。それでも、2025年はコラピントがウイリアムズでレースをする余地がなかったとボウルズは認めた。
「たとえウイリアムズに損害と犠牲が生じたとしても、F1で活躍できるレーシングドライバーはF1でレースをするべきだと考えている。それが我々にとって第一のことだ」
「我々には、少なくとも2年、おそらくはどこまで到達するかにもよるが最長4年は我々と一緒にいてくれる素晴らしいドライバーがふたりいる。つまり、英語で言う、宿屋には部屋がないということだ」
「彼らはフランコに2026年、もしかすれば2025年にレーシングドライバーになるための最高の機会を提示した。それは私にとって重要なことだ。これは彼にとって、レースをする資格があるスポーツに復帰する素晴らしい機会になると、私は考えている」
ふたつのチームにおけるコラピントの実際の立場について、ボウルズは次のように説明した。
「彼がアルピーヌでレースをすることを私が望んでいる期間がある。それは2025年、あるいは2026年だったので、我々はこうしたのだ。彼にとって最高のチャンスはアルピーヌだ。ジャック(・ドゥーハン)に不利益を及ぼすつもりはない。ジャックが成功するといいが、結局のところ、私がマシンに戻ってきてほしいドライバーはフランコだ。しばらくすれば、彼はウイリアムズに戻るだろう」
若手ドライバーに近い情報筋によると、この“ローン契約”は3年間有効で、さらに2年間更新できるとのことだ。つまり、ウイリアムズは2028年と2030年はコラピントの契約を優先的に引き受けることになるが、2025年から2027年末まではアルピーヌが彼の最優先チームとなる。
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