【巨人】菅野智之のシート打撃内容にレジェンドOBから「気になる点」 守護神説にもダメ出しが飛ぶ理由

2024年2月20日(火)11時58分 ココカラネクスト

菅野が復活を果たせるか、注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人のベテラン、菅野智之が2月19日、今季初のシート打撃に登板。岡本和真長野久義といった主力含め7人に投げ3安打1四球1奪三振の結果だった。

 巻き返しを誓う今季、マウンド上では笑顔も目立つなど、充実した調整ぶりもうかがわせた。

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 近年は故障も増え、昨季は開幕投手回避とチームに負担もかけた。右肘のはりなど含め開幕から2か月以上、ファームで調整を行い、シーズンは14試合に登板し、4勝8敗、防御率3・36。自己ワーストの成績ともがきも目立つ。背番号18を背負い、責任感も人一倍といわれるだけに今季に賭ける思いは相当なものがある。すでに開幕投手には若きエース、戸郷翔征が内定、昨季10勝をマークした山崎伊織など先発ローテーションに新たな顔ぶれも増える中、果たして今季の菅野は安定したパフォーマンスを示せるか。この日の菅野の内容について、球団の有力OBから〝愛のムチ〟も飛んだ。

 巨人で監督も務め、背番号18の先輩でもある野球評論家の堀内恒夫氏が2月19日に自身のブログ「今日もどこかであくたろう」を更新。那覇春季キャンプで19日に行われたシート打撃について言及した。

 堀内氏は「ピッチャー陣について一言いこう」とした上で、まず目についた育成選手としてエルビス・ルシアーノの存在に触れた。ドミニカ共和国出身、今季が育成2年目となる右腕に関して「ボールが速くてしっかりしている。フォークも投げる。育成の選手らしからぬボールですよ」と評価。制球面も気にして見ていたとしながら、「ボールが指にひっかかっていいところに投げられていた」と称賛を続けた。

 ただ今季のチーム構想では外国人投手陣も充実していることから「決して焦らせることなく今年二軍でしっかり投げ込ませたら、来年一軍のローテーションピッチャーに成長するんじゃないかね。その位の気持ちで育てた方がいいと思ったよ」とOBらしく、じっくり育ててほしいと親心ものぞかせた。

 開幕投手を任されている戸郷に関しても「自信満々で投げているね。いいことだ」としながら、目を向けたのは背番号18を引き継いだ後輩だった。「菅野は、どうかなぁ。まだ仕上げるタイミングではないけれど 力入れなくたって真っ直ぐのボールは真っすぐに行かないと」と指摘、続けて「菅野のボールは真っすぐが常にシュート回転しちゃってるもんなぁ。腕が振れていないのも気になったよ」とベテランの調整状況が気になった様子。

 さらに堀内氏は「今年は、ある程度、力のあるピッチャーがそろったしブルペンのレベルが上がったと思う。若いのも成長してきた」と課題だったブルペン整備も含め戦える体制になってきたとしながら、「後は、誰が最後に投げるかだ。大勢が難しいのであれば阪神から来たケラーかね」と言及。現在、右ふくらはぎ痛で離脱中の大勢が仮に開幕までに間に合わないようであれば、阪神でも守護神経験を持つカイル・ケラーが有力候補になるという見通しを示した。

 周囲からは守護神候補に菅野の選択肢を問われる機会が多いとしながら、〝答え〟として「昨シーズンと今日の菅野では難しいと言わざるを得ないな」とピシャリ。続けて「球数が少なければいけるんじゃないかと言われるんだけど、たった1回でも最後に投げるピッチャーは球の力とスピードがないとね」と現時点で守護神には足りないピースがあるとした。

 これまでも巨人の背番号18を受け継いだ菅野に対しては、期待の高さゆえに叱咤激励を行ってきた堀内氏。菅野が復活を果たせるかでチームに与える影響も大きいと見られるだけに、今後の開幕までの道すじ含め、今季も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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