F1プレシーズンテストの日数に疑問を抱くアロンソ「世界選手権の準備に1日半というのは不公平」

2024年2月21日(水)7時0分 AUTOSPORT web

 ベテランのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1のプレシーズンテストを批判している。アロンソは、奇数である3日間の形式はドライバーにとって“不公平”であり、このスポーツの野心と根本的に矛盾があると受け止めていることを強調した。


 アロンソは今年、F1で21回目のシーズンを迎えようとしている。つまり、走行距離に制限なくチームが何週間もかけてマシンの微調整を行うことができた、過去のF1の大規模なテスト時代を経験しているということだ。その時代と、コスト削減の理由からチームに課されているのはシーズン開始前の3日間という現在の期間は、まったく対照的だ。


 アロンソは、この限られた時間枠だけでは、ドライバーが世界選手権という激しい競争に適切に備えるには不十分だと主張している。


「冬の間ずっと、このことについて考えていた。世界選手権の準備に1日半というのは、なんて不公平なことだろうとね」


「世界の他のスポーツではあり得ないことだ……」

2024年型マシン『AMR24』のシェイクダウンを行ったアストンマーティンF1のマイク・クラック代表とフェルナンド・アロンソ


 プレシーズンテストのスケジュールはチームによって異なるが、ほとんどのチームは各ドライバーが1日ずつ分担し、最後のセッションは共同で行うよう組み込まれる。


 テストを制限する理由は純粋に財政的な理由によるものだったが、2台のマシンを走らせることについての議論の高まりは、今ではより重みを増しているかもしれない。以前は、追加のマシンを走らせることに伴う物流コストに関して懸念が持たれていた。


 しかし、現在では最初のグランプリの開催地でもあるバーレーンでテストが行われているため、この議論には説得力がなくなった。必要な機器はすべてサクヒールに向けてすでに発送されているため、2台目のマシンを走らせるための追加費用に含まれるのは、主に人件費と運営費ということになる。このコストは、潜在的なメリットと比較すると大したものではないと主張する向きもある。


 なぜドライバーが貧乏くじを引かなければならないのか疑問に思っているアロンソは、このような食い違いを認識している。


「関連する資金のすべてや、行われているマーケティング、F1について僕たちがよいことを話していること、ファンとの距離がだんだん近づいているといった状況があるのに、なぜバーレーンに4日間行けないのか理解できない。4日間にすればふたりのドライバーが(それぞれ)2日ずつ走れる可能性があるのに。偶数ではなく奇数である3日になったら、ドライバー間で(公平に)分けることができない」


「それになぜ2台のマシンを持っていかないのかが分からない」

アストンマーティンF1の2024年型マシン『AMR24』のシェイクダウンを行ったフェルナンド・アロンソ


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