プジョー9X8とアルピーヌA424、“エボ・ジョーカー”使用を認める「強力なアップデート」も

2025年2月21日(金)20時15分 AUTOSPORT web

 アルピーヌとプジョーは、WEC世界耐久選手権の新シーズンに先立ち、マシンにアップデートを展開する“エボ・ジョーカー”を使用することを認めた。


 プジョーは、ルサイル・インターナショナル・サーキットで2月21日から行われる公式テスト『プロローグ』に先立ち、「サスペンション重視」の改造にジョーカーを使用することを明らかにした。一方、アルピーヌのチーム代表フィリップ・シノーは、A424のエンジンとターボに関して「強力なアップデート」が行われたことを認めている。


 しかしながらシノーは、アップデートに関する詳細を明らかにすることは拒んでいる。


 アルピーヌのジョーカー使用は、昨年のバーレーンでのシーズン最終戦で、アルピーヌのモータースポーツ担当副社長ブルーノ・ファミンが記者団に対し、メカクローム製のV6エンジンの改造が「間違いなく」計画中であると示唆したことを受けて行われたものだ。


 アルピーヌが初めてエボ・ジョーカーを使用したということは、今年がクラス初参加のアストンマーティンを除き、ハイパーカー・クラスに参戦するすべてのメーカーが、それぞれのマシンのホモロゲーション期間のに少なくともひとつのジョーカーを使用すると公言していることを意味する。

35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム) 2025年WEC公式テスト“プロローグ”


 シノーは、アルピーヌがシーズン開幕前にテスト期間を設けてエンジンの改造を「確認および検証」したと説明した。


「引き続き準備を整える必要がある。クルマについて、そしてその操作方法について、より多くの知識が必要だ」とシノー。


「そして、クルマの操作方法と実際にクルマを理解する期間は、それほど長くはかからない。そのため、いくつかのテストを12月に行い、1カ月前にはモンツァでテストを行った。バルセロナ、ポルティマオ、ル・カステレ、そしてその後モンツァに行ったんだ」


 メーカー向けに新たに導入されたガイドラインでは、シーズン中のジョーカーの導入が禁止されているが、シノーは、さらなるアップグレードが「確実に」アルピーヌの計画の一部になることを示唆している。


「このプロジェクトの期間中、ジョーカーを使用する予定だ」と彼は語った。


「このツールは我々が手にしているものだから、常にそれを使用する機会を研究している。したがって、このプロジェクトの期間中に新しいジョーカーを使用することは間違いない」


■プジョーは信頼性向上を果たす


 一方、プジョーのジョーカーの使用は、昨年の第2戦イモラ6時間レースでアップデートされた車両を発表して以来、2回目の公言となる。


「ル・カステレでの長い耐久セッションで、信頼性に取り組むことができ、この分野での大きな進歩を確認できた」とテクニカルディレクターのオリビエ・ジャンソニーは語っている。


「1月にはカタールで2台の車両によるテストも実施したが、プジョー9X8 2024バージョンは昨年このトラックではまだアップグレードされていなかったため、我々にとって(テストは)非常に有益だった。ルサイルはユニークなサーキットだからね」


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