地震速報

4月2日19時8分頃、最大震度3の地震がありました

震度3 沖縄県宮古島

マンU失落のワーストイレブン。ファーガソン退任後に獲得したヘンテコリンな選手たち【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

2月21日(金)7時0分 フットボールチャンネル

●ファーガソン退任後のお買い物

 お買い物、マジ下手です。奥さまが倹約家だったら、あるいは目利きだったら、とっくの昔に三行半を叩きつけられていたでしょう。

 ソフトな出だしになったものの、はらわたは煮えくり返りまくっている。えっ、誰のことかって!? マンチェスター・ユナイテッドの全権副会長にして強化担当責任者、あのエドワード・ウッドワードに決まっているじゃないか。移籍市場でターゲットを取り逃がし、慌ててヘンテコリンな選手を買ってくる。しかも超高額!!

 もちろん、サー・アレックス・ファーガソンも失敗した。ドン・ファンジョウとかベベとかマッシモ・タイービとか、「Who are you?」と首を傾げる獲得もあった。しかしウェイン・ルーニー、リオ・ファーディナンド、ネマニャ・ヴィディッチ、ロビン・ファンペルシ—、マイケル・キャリック、わずか100日間の契約ながらフットボールに取りくむ真摯な姿勢で多大に貢献したヘンリク・ラーションなど、成功例を挙げていくと枚挙に暇がない。一方ウッドワードは暇だらけだ。そこで彼の罪状を明らかにしつつ、ワースト11を選んでみた。

GK

GK:リー・グラント

 サー・アレックス体制時に獲得したダビド・デヘアが確固たる地位を築いているため、補強の緊急性を要していないポジションだ。2015年にサンプドリアからやって来たセルヒオ・ロメロはウッドワードの数少ないヒット作であり、世界最高の二番手。グラントがどうのこうのではなく、消去法で彼しかいなかった。ゴメン。

DF

DF:マルコス・ロホ、マッテオ・ダルミアン、ダレイ・ブリント

 ロホはケガとの戦いに明け暮れ、たまに出場してもマッチフィットネスの不足を露呈するだけだった。また、ダルミアンはプレミアリーグのリズムに馴染めず、ブリントはそこそこ貢献したが、プレー強度の低さは否めなかった。

MF

MF:ポール・ポグバ、バスティアン・シュバインシュタイガー、ヘンリク・ムヒタリアン、アンヘル・ディマリア

 彼らが実力どおりに活躍していれば、もう少し楽しく暮らせていたに違いない。シュバインシュタイガーはピークを過ぎており、ムヒタリアンは右往左往するシーンが多すぎた。彼らに比べれば、留守中の自宅を泥棒に物色されたショックにより、わずか1年でパリ・サンジェルマンに去ったディマリアには弁解の余地がある。しかし、集合時間にたびたび遅刻したり、英語のレッスンを何度もさぼったり……。クラブ内の信頼は得られなかったのは自業自得である。

 そしてポグバはミーノ・ライオラの言いなりだ。監督、コーチではなく、エージェントのアドバイスを最優先する扱いにくいタイプだ。近ごろはギャングまがいのスタイルでSNSを更新している。12年、サー・アレックスがポグバの才能を信じながらも、ユベントスにフリーで放出した理由が「輪を乱す者は不要」だった。しかし4年後、ウッドワードは1億5000万ユーロ(当時のレートで約178億5000万円)で買い戻し、ほとんど活躍できずに無駄なカネと時間を費やしている。

 お互いの発言をめぐり、ライオラとオレ・グンナー・スールシャール監督の関係も悪化するばかりだ。もはやポグバを留めてはおけない。夏の市場で、どれだけの額を取り戻せるのだろうか。ユナイテッドの設定額は120億円前後との説も伝わりはじめた。それにしてもこの4人、腹立たしいほどに豪華である。

FW

FW:アレクシス・サンチェス、ラダメル・ファルカオ、メンフィス・デパイ

 魅力的な3トップだ。彼らの時代が重なり、お互いの特性を理解すれば、50〜60ゴールも期待できそうなメンバーである。事実、ユナイテッドに来る前はワールドクラス、スーパースター候補生といわれていた。

 ムヒタリアンとの交換トレードでアーセナルから移籍してきたサンチェスは、クラブに馴染もうとすらしなかった。スペイン語を話すファン・マタ、デヘアとも距離を置き、孤立していく。アーセナルで失ったモチベーションは、インテル・ミラノに移籍した現在も取り戻せていない。

 26試合・4得点。ファルカオのデータは散々だ。パートナー不足や度重なる負傷も災いしたが、期待が大きかった分だけ、失望感も深い。エル・ティグレ(スペイン語で虎)の異名を持ち、超一流のDFにも恐れられていたゴールゲッターは、牙さえ見せずにユナイテッドを去っていった。

 さて、デパイである。「あのころのオレはガキだった。いまならユナイテッドに貢献できる」。リヨンで調子を獲り戻し、再チャレンジのときを虎視眈々と狙っている。たしかにデパイはガキだった。自信過剰で周囲と連携せず、わがままなプレーも目立った。自慢のドリブルも単調になり、球離れも悪いため、いつの間にかベンチにも入れなくなった。デパイの挑戦は早すぎたのかもしれない。

ユナイテッドの復活は遠い先の話

 この他にもアフロヘアとボールロストしか印象のないマルワン・フェライニ、インパクトが薄すぎる、いや、まったくなかったモルガン・シュネデルランも〈ハズレ〉であり、ケガによる戦線離脱が長すぎるアントニー・マルシアルも、どちらかといえばワーストに分類される。このフランス人アタッカーを獲得したとき、ルーニーはこういった。

「マルシアルってだれ?」

 アリソン、フィルジル・ファンダイク、アンドリュー・ロバートソン、ファビーニョ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネなど、リバプールは直近3〜4年の補強がことごとく成功している。マンチェスター・シティも市場でうまく立ちまわり、エデルソン、エメリック・ラポルト、ケビン・デブライネ、ベルナルド・シウバ、ラヒーム・スターリングといった名手を手に入れた。

 両チームともに強化担当は業界の目利きである。ユナイテッドのウッドワードはビジネスマンであり、フットボールの世界では信用されていない。この部分を改めないかぎり、補強は満足に進まないだろう。噂どおり、来シーズンからマウリシオ・ポチェッティーノが監督になっても、UEFAに続き、プレミアリーグがシティに補強禁止、勝点剥奪などの処分を科しても、ユナイテッドの復活はまだまだ遠い先の、そのまた先の話である。

(文:粕谷秀樹)

【了】

フットボールチャンネル

「ファーガソン」をもっと詳しく

「ファーガソン」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ