マンC、数的不利もシャルケに逆転勝利！　サネが古巣ホームで直接FK弾決める

　チャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメント1回戦ファーストレグが21日に行われ、シャルケとマンチェスター・Cが対戦。マンチェスター・Cは3−2でシャルケに勝利を収めた。

　ホームのシャルケは5バックを採用。GKの先発は、指揮官が試合前日にサプライズで先発起用を発表したラルフ・フェアマン。一方、マンチェスター・Cはフェルナンジーニョをセンターバックとして出場させ、アイメリク・ラポルテを左サイドバックに起用した。また、ベンチスタートとなったレロイ・サネにとっては古巣との対戦となり、試合前に元同僚らと笑顔で会話する場面が見られた。

　試合は序盤からマンチェスター・Cが支配する展開に。6分、ダビド・シルバが左サイドからクロスを供給すると、セルヒオ・アグエロがペナルティエリア（PA）からヘッドで合わせる。しかし、フェアマンのセーブにより先制点とはならない。15分にはケヴィン・デ・ブライネがミドルシュートを放つが、GKの正面に飛んだ。

　試合が動いたのは18分。D・シルバが相手GKのパスをカットするとそのままゴール前のアグエロに折り返す。アグエロは冷静にゴール正面に押し込み、マンチェスター・Cが一瞬の隙を突いて先制に成功した。

　24分、D・シルバがゴール前でシュートを決めきれず、マンチェスター・Cは追加点のチャンスをものにできない。このピンチを防いだシャルケはカウンターを起点にマルク・ウートがミドルシュートを放つが枠をとらえられない。33分にはマンチェスター・Cが左寄りの位置からデ・ブライネがFKを直接狙う。しかし、このシュートはGKの正面となった。

　38分、シャルケの背番号”10”ナビル・ベンタレブのシュートをニコラス・オタメンディがPA内で腕で止めたとしてVAR判定に。判定の結果、シャルケにPKが与えられる。キッカーのベンタレブはゴール右に決めて、シャルケは1−1の同点に追いつく。

　さらに45分、シャルケはFKを得る。フェルナンジーニョがサリフ・サネを引っ張ったとして、シャルケが2回目のPKを獲得。キッカーは1点目を決めているベンタレブ。このチャンスを冷静にゴール左に決めて、シャルケは2−1と逆転に成功した。

　後半に入ってもマンチェスター・Cが攻め込む展開となるが、シャルケの堅い守備をこじ開けられない。52分、ベルナルド・シルヴァのパスをアグエロがPA外で受け取るとそのままシュートを放つ。しかし、ゴールの左にそれて同点弾とはならない。

　同点に追いつきたいマンチェスター・Cは68分、オタメンディが2枚目のイエローカードで退場。10人で戦う厳しい展開となった。

　74分にB・シルヴァがペナルティアーク付近でFKを獲得し、デ・ブライネが直接狙うが壁に当たる。3分後にはB・シルヴァがミドルシュートを放つが枠をとらえられない。直後にマンチェスター・Cはアグエロに変えてサネを投入して打開を試みる。

　85分、マンチェスター・Cはゴールに近い中央の位置でFKを獲得。キッカーのサネは古巣相手に直接ゴール右に決めた。これでマンチェスター・Cは2−2と同点に追いつく。

　さらに90分、GKのエデルソンが右サイドのラヒーム・スターリングにロングフィードを送る。スターリングは快速を活かして高い位置でボールを受け取ると、相手DFをかわしてそのままPA右から冷静に流し込んだ。マンチェスター・Cは逆転に成功した。

　スコアはこのまま動かず、マンチェスター・Cがシャルケに勝利を収めた。マンチェスター・Cのホームで対戦するセカンドレグは、3月13日に行われる。

【スコア】
シャルケ　2−3　マンチェスター・C

【得点者】
0−1　18分　セルヒオ・アグエロ（マンチェスター・C）
1−1　38分　ナビル・ベンタレブ（シャルケ）
2−1　45分　ナビル・ベンタレブ（シャルケ）
2−2　85分　レロイ・サネ（マンチェスター・C）
2−3　90分　ラヒーム・スターリング（マンチェスター・C）

【スターティングメンバー】
シャルケ（5−3−2）
フェアマン；オツィプカ、ナスタシッチ、サネ、ブルマ、カリジューリ；マケニー（78分　スクリプスキ）、ベンタレブ、セルダル；メンディル（65分　ブルグスタラー）、ウート（88分　アリ）

マンチェスター・C（4−3−3）
エデルソン；ラポルテ、オタメンディ、フェルナンジーニョ、ウォーカー；D・シルバ（70分　コンパニ）、ギュンドアン、デ・ブライネ（87分　ジンチェンコ）；スターリング、アグエロ（78分　サネ）、B・シルヴァ