日本人からも集まる罵声 三笘薫への危険タックルで退場となった敵DFの人種差別被害を英紙も報道「憎しみに満ちたものばかり」

2024年2月22日(木)16時0分 ココカラネクスト

三笘との接触プレーで退場となったホルゲイト。そんな彼の下には言われない批判が集まった。(C)Getty Images

 たしかに危険かつ悪質なタックルではあった。だからと言って、誹謗中傷をしていい理由にはならない。人種差別など言語道断である。

 サッカーの母国イングランドで物議を醸す事態が起きている。事の発端となったのは、現地2月18日に開催されたプレミアリーグの第25節のシェフィールド・ユナイテッド戦で、ブライトンの三笘薫が食らったプレーだ。

【動画】最悪のタックルの声も…三笘薫への悪質プレーをチェック

 11分、敵陣の左サイドでボールを受けた三苫が得意のドリブルを開始すると、相手DFメイソン・ホルゲイトが斜め前から激しいスライディングタックルを炸裂。鋭く伸びた右足の裏が、日本代表MFの左太ももを直撃した。

 ホルゲイトがVAR判定の末に退場処分を命じられた危険なタックルには、OBたちからも批判が殺到。元イングランド代表MFのジェイミー・レドナップ氏は、英衛星放送『Sky Sports』の解説番組において「これはもはや暴力行為だ。ここ数年で僕が見た中でも最悪のタックルだ」と言及。「彼のキャリアは終わっていただろう」と厳しく断じた。

 無論、ファンの間でもホルゲイトに対するバッシングは強まった。そうしたなかで、27歳のDFの下には、SNSのメッセージを通じ、黒人差別を表す猿の絵文字など人種差別的なコメントが殺到。本人が自身のインスタグラムで「ただ、この48時間は耐えがたかった…。ソーシャルメディアに絶えず人種差別的な書き込みが…。これがその一部だ!」と訴える事態となっていた。

 日本人と思われるアカウントからも浴びせられた差別的なコメントの数々。ホルゲイトの投稿からは大半が匿名アカウントによるものであるのが確認できる。プレーに対する批評の域を脱した単なる暴力とも言えるそれには、地元メディアも真っ向から「ノー」と指摘する。

 英紙『Daily Mail』は「ホルゲイトはミトマに対する酷いタックルによって退場を命じられ、そのことを謝罪した。しかし、彼は試合後から絶え間ない人種差別的な攻撃を受け続けている」と指摘。その内容が「憎しみに満ちた酷いものばかりだ」と嘆いている。

 SNSでも波紋を呼んだ三笘とホルゲイトの接触プレー。その余波はグラウンド外であらぬ方向に広まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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