2025年にフェラーリへ移籍するハミルトン。その理由にフレデリック・バスール代表の存在を認める
2024年2月24日(土)16時42分 AUTOSPORT web

2025年にスクーデリア・フェラーリへ移籍することが決まっているルイス・ハミルトン(メルセデス)は、自身が移籍を決めた理由のひとつとして、フェラーリのフレデリック・バスール代表の存在があると認めた。
メルセデスがハミルトンのフェラーリ移籍に対してヒートアップした議論を行うことを避けていた一方で、ハミルトンはFIAプレスカンファレンスという公式の場にて気軽にその話題を認め、「僕は、フレッド(フレデリック・バスール代表)と、以前からいい関係を築いているよ」と語る。
「F3からGP2まで、F1に上がる前に良い成績を残し続けてきたころから、僕たちの関係はスタートしているんだ」と語り、会見の参加者へ向けて自身の過去を伝えた。
ハミルトンは、F1を目指してフォーミュラカテゴリーをステップアップしていくなかで、バスールの創設したASMおよびARTグランプリチームからレースに参戦してタイトルを獲得してきている。
「それからというものの、僕たちはつねに連絡を取り続けてきた。そしてその当時でさえも、彼(バスール代表)がいつの日かF1界で素晴らしいチームリーダーになるんだろうなと感じてもいた。昔のバスールは、あんまり興味がないようだったけどね」
「だから、彼がアルファロメオに入った時には、良い考えだと心から感じたし、その後にフェラーリに移籍した時には僕自身もそのことを嬉しく思った」と、F1参戦前に戦っていた時の恩人でもあるバスールへの想いを口にした。
「つまりは、移籍するという決断に至るだけの星が揃ったということだろう。バスールがいなければ、この移籍は起こらなかったことは間違いないし、僕は彼のいるチームでふたたび走ることができるということに感謝しているとともにとても楽しみにしているよ」
記者からの、フェラーリに移籍するということは昔からの夢だったのではないかとの問いかけには、疑いもかけず次のように答えた。
「僕だけじゃなく、全てのドライバーがフェラーリでのマイケル・シューマッハの活躍に憧れながら育ったはずだよ。彼が走っているレースの映像を見ながら、『あの赤色に包まれたコクピットに座ったら、どんな気分になるのだろう』と、誰もが夢見たはずだね」
ただ、フェラーリは2007年のキミ・ライコネンを最後にドライバーズタイトル獲得から遠ざかっている。ハミルトンはその点を強く意識しているようで、次のように締めくくった。
「フェラーリは、マイケル(・シューマッハ)の時代から、2007年の活躍(キミ・ライコネンのタイトル獲得)を最後に、大きな成功を収めることができていないことは確かだ。僕は、この移籍が大きな挑戦であると思っているよ。それでも、イタリアのティフォシ(イタリア語で熱狂的なファンのこと)たちには畏敬の念を抱いているし、子どものころからの夢が叶うのだから、フェラーリで走るのは今からとても楽しみだ」
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