止まらぬ三笘薫は「世界最高のウイング」 プレミアの名手がメガクラブを疑問視するほどの“偉才”「彼を獲得しないのは驚き」
2025年2月24日(月)7時0分 ココカラネクスト

ブライトンで異彩を放ち続ける三笘。その活躍ぶりは名手を唸らせる。(C)Getty Images
ブライトンの三笘薫が止まらない。
現地2月22日に開催されたプレミアリーグ第26節、敵地に乗り込んだサウサンプトン戦で、三笘は左サイドハーフとして先発出場。ブライトンが怒涛のゴールラッシュで4-0と圧勝した試合にあって3点目のゴールを奪うなど出色のパフォーマンスを披露した。
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千載一遇のチャンスは逃さない。71分、ジョアン・ペドロからハーフウェーライン付近でパスを受けた三笘は、落ち着いたトラップからコースを切り開き、一気に約40メートルを独走。最後は元イングランド代表GKアーロン・ラムズデールをあざ笑うかのようにふわりと浮かせたループシュートで、3試合連続ゴールを奪った。
ここ7試合で5得点とゴールを量産する日本人アタッカーの声価は一気に急騰している。英国内では、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムが獲得に興味を示していると報じられ、ヨーロッパ全体でもバイエルン、ナポリが関心を持っているという。
27歳という年齢もあり、夏の移籍市場で“ステップアップ”するというニュースは尽きない。そんなスターダムをのし上がろうとする三笘に、プレミアリーグのOBも強く惹かれている。ブライトンの地元メディア『Sussex Express』の取材に応じた元イングランド代表FWのショーン・ライト=フィリップス氏は「ミトマのプレーを見るたびに感銘を受けている」と吐露。中堅クラブで圧倒的な存在感を放つ日本代表MFを称えた。
自身もマンチェスター・シティやチェルシーなどでプレーしたライト=フィリップス氏は、欧州サッカー界での豊富な経験を持つ。ゆえに三笘の進化がどれだけ優れたものなのかを語らずにはいられない。「彼ら(ブライトン)が、サウジアラビアからの巨額の移籍金を断った理由も理解できる」と続ける往年の名手は、こう続けている。
「ミトマを売らなかったのは、プレミアリーグで上位に上り詰めたいなら、最高の選手を売り続けることはできないと彼ら(ブライトン)が理解していることの表われだ。彼らは過去数年間そうしてきたが、今はキープレーヤーを売却するのではなく、彼らを中心にチームを構築し始めなければならない」
「彼は今や世界最高のウイングの一人だと思う。プレミアリーグのトップクラブでもたやすくフィットできるのに、夏にヨーロッパのクラブが彼を獲得しようとしなかったのは驚きだ」
三笘を「世界最高」と評した上で「彼は優れたドリブラーであり、パスも上手く、チャンスも作り出す。ゴールがどこにあるかもわかっている。彼をトップクラスに位置づけたい」とも論じたライト=フィリップス氏。賛辞ばかりが居並んだその評価は、日本サッカー界に対する見方の変化も感じさせるものだと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]