「キャリア最高のパフォーマンスだった」王座初防衛を果たした井上拓真を米メディアも激賞!「兄の陰から完全に抜け出した」

2024年2月25日(日)14時31分 ココカラネクスト

内容をともなった井上の勝利に大橋会長も満足そうだった(C)Getty Images

 難敵を打ち崩しての見事な初防衛だ。

 2月24日、東京・両国国技館で行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチで、王者の井上拓真(大橋)が挑戦者の同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回44秒、KOで下し、ベルト防衛を果たした。

【関連記事】バンタム級でいきなり“主役級”の完勝 中谷潤人の異次元さに米衝撃「ナカタニはチャンプに何もさせなかった」

 最後まで攻めの姿勢を貫いた。序盤よりカウンターの右を的確にヒットさせていた井上は、中盤以降、執拗に距離を詰めてくるアンカハスに応戦、接近戦でも真っ向から打ち合いを演じた。元世界王者の拳を顔面やボディに受けながら笑顔を浮かべる場面もあり、終始、現チャンピオンとしての気持ちの強さも感じさせるファイトを展開。

 両者が退くことなく、激しくパンチを繰り出し続ける攻防の中、迎えた第9ラウンドに試合は決着した。それまで同様、ラウンドの開始から互いが距離を詰めて打ち合う。井上が右ボディを2発ヒットさせると、アンカハスが崩れるように倒れた。そのまま起き上がることができず、試合のゴングが鳴らされた。

 下馬評では経験、キャリアで上回るアンカハス優位の声も少なくなかったものの、王者が文句のつけようのない完勝でベルトを守った。相手を凌駕し打ちのめす圧巻のKO劇は、リングサイドで見守った兄・尚弥の戦いを彷彿とさせるほどでもあった。

 そして、この一戦の結果には海外メディアも関心を寄せており、米スポーツサイト『Sporting News』も大きく報じている。

 同メディアは、熱戦を制した井上に対し、「WBAバンタム級タイトル保持者のタクマ・イノウエは、土曜日に東京で行われた前チャンピオンのジェルウィン・アンカハスを9ラウンド、ボディショットでノックアウトするという非常に印象的な勝利を収め、兄のナオヤの影から完全に抜け出した」と称賛。

 試合展開でも「イノウエのスピードと卓越した技術は、中盤までには決定的なものとなっていた」などと振り返っており、「チャンピオンのキャリア最高のパフォーマンスだった」と評している。

 またトピックの中では、試合後の井上のコメントにも触れており、「他のバンタム級タイトル保持者へのメッセージを送っていた」とも綴られている。兄・尚弥が成し遂げた4団体王座統一が目標とも語る井上拓真。初防衛に成功したこの日の勝利により、兄に次ぐ偉業達成へ向け確かな一歩を踏み出した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「初防衛」をもっと詳しく

「初防衛」のニュース

「初防衛」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ