川崎Fが劇的な逆転勝利! 鹿島は終盤2失点で7年ぶりの開幕連勝ならず

2023年2月25日(土)18時7分 サッカーキング

同点ゴールを挙げた山田新 [写真]=金田慎平

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 明治安田生命J1リーグ第2節が25日に行われ、鹿島アントラーズと川崎フロンターレが対戦した。

 鹿島の岩政大樹監督は、勝利した開幕戦と同じ11人を先発で起用。一方、黒星スタートとなった川崎Fの鬼木達監督はスタメン4枚替えを行い、山村和也、大南拓磨、ジョアン・シミッチ、大島僚太がピッチに立った。

 試合の均衡が破れたのは5分、鹿島が先制に成功する。ペナルティエリアの手前でボールを受けた鈴木優磨がピンポイントのクロスをゴール前へと供給。古巣対戦の知念慶が頭で合わせ、ゴール右下へと流し込んだ。

 早々に相手の先制を許した川崎Fはボールを持たされる格好に。前半終盤には山村がペナルティエリア手前で味方の落としを受けて右足を振り抜いたものの、わずかに枠の右へと外れる。川崎Fは1点ビハインドで折り返す。

 後半に入っても攻めあぐねる時間が続く川崎Fは、83分に退場者を出してしまう。最終ラインの山村が自らのクリアミスから仲間隼斗に入れ替わられそうになると、思わず仲間を倒してしまう。最初は注意のみだったが、VARの助言を受けた西村雄一主審はオンフィールドレビューで映像を確認。決定的な得点機会の阻止(DOGSO)に判定を変え、山村にレッドカードを提示した。

 それでも89分、川崎Fがセットプレーで試合を振り出しに戻す。相手のクリアが中途半端になると、大南が頭で折り返し、ボックス中央の家長昭博がバイシクルシュートを放つ。これは枠を外れたが、素早く反応した山田新がコースを変えて押し込んだ。

 勢いづいた川崎Fは後半アディショナルタイム4分に絶好機到来。味方のクロスを収めた遠野大弥が至近距離で放ったシュートが相手にブロックされると、こぼれ球に反応した橘田健人のシュートも荒木遼太郎にブロックされる。すると西村主審は荒木のハンドをとって川崎FがPK獲得。荒木にはレッドカードが提示された。

 川崎Fは家長がキッカーを務めると、ゴール左下へと流し込もうとしたが、相手GK早川友基に完全にコースを読まれて止められてしまった。しかし、ボールが蹴られた瞬間、早川の片足がラインに接していなかったとして、PKやり直しが決定。再び家長がキッカーを務めると、落ち着いてゴール左上に蹴り込み、今度は得点が認められた。

  試合はこのまま終了し、鹿島は今季初黒星、川崎Fは今季初白星となった。痛恨の逆転負けを喫した鹿島は7年ぶりの開幕7連勝ならず。川崎Fは2016年4月からリーグの鹿島戦で無敗が続いている。

 次節は3月4日に行われ、鹿島は敵地で横浜FC、川崎Fはホームで湘南ベルマーレと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1−2 川崎フロンターレ

【得点者】
1−0 5分 知念慶(鹿島)
1−1 89分 山田新(川崎F)
1−2 90+11分 家長昭博(川崎F)

【スターティングメンバー】
鹿島(4−3−3)
早川友基;常本佳吾、植田直通、関川郁万、安西幸輝;佐野海舟、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太(68分 仲間隼斗);藤井智也(58分 松村優太)、鈴木優磨(86分 瀬川祐輔)、知念慶(68分 荒木遼太郎)

川崎F(4−3−3)
チョン・ソンリョン;山根視来、山村和也(83分 退場)、大南拓磨、橘田健人;ジョアン・シミッチ(56分 佐々木旭)、脇坂泰斗(79分 瀬古樹)、大島僚太(72分 遠野大弥);家長昭博、宮代大聖(79分 山田新)、マルシーニョ(79分 瀬川祐輔)


【ゴール動画】山田新が家長のバイシクルから同点弾

サッカーキング

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