平木湧也&平木玲次兄弟が地域密着型チーム『HELM MOTORSPORTS』設立。S耐&F4に挑戦

2020年2月26日(水)20時50分 AUTOSPORT web

 スーパーGT GT300クラスで活躍する平木湧也と、FIA-F4に参戦してきた平木玲次のふたりが、新たに地域密着型のモータースポーツチーム『HELM MOTORSPORTS』を設立し、スーパー耐久シリーズとFIA-F4選手権に挑むことになった。


 茨城県出身の平木湧也と玲次の兄弟は、レーシングカートを経て、ジュニアフォーミュラではル・ボーセモータースポーツで育ってきたレーシングドライバー。湧也は2018年からスーパーGTでTEAM MACHから参戦する一方、玲次はFIA-F4で戦い、2018年はINGING、2019年はMedia Do Kageyama Racingに所属してきた。


 そんなふたりが、2020年に向け新たに『HELM MOTORSPORTS』というチームを立ち上げることになった。チーム名の『HELM』は「モータースポーツチームを設立し運営することは、私たちにとって大きな挑戦であり、様々な試練や困難が待ち受けているでしょう。ですが、試練や困難に立ち向かい、チームという船の舵を取りながら、モータースポーツ界という大海を進んでいきたい」という願いを込めた“舵”という意味、そして『Drive with Holistic view of Excellence, Loyalty, and Mastery.(素晴らしさ、誠実さ、そして専門的な知識を持って走る)』の頭文字からとられている。


 まず2020年は、ピレリスーパー耐久シリーズに参戦するほか、FIA-F4にも参戦する。公開された写真を見るとST-3クラス用のレクサスRCと平木兄弟が写っているが、ブルーのカラーリング、そしてカーナンバー『62』は、ふたりのキャリアから言わずと知れた由来だろう。まずはチームの基盤を固めつつ、優勝を目指していく。


 そしてチームは、レース活動から得られた経験をもとに、「人とクルマがより住みやすいまちづくりを目指し、地域貢献活動を行います」という。2018年から平木兄弟が行う交通安全啓発活動を行い、クルマの危険性だけでなく安全性を子どもたちに伝えていく。


 また、モータースポーツやメカニックの仕事を知ってもらう機会として、職場見学・体験の受け入れを行うほか、地元でレーシングカー、レーシングドライバーと触れ合えるイベント、さらにeスポーツ体験会、走行会なども行っていくとしている。


 詳細なチーム体制は今後発表されるというが、「HELMは、平均年齢が25歳と非常に若いメンバーで構成されています。若い力でさまざまなことに挑戦し、学び、楽しみ、戦っていきたいと思います」と今後の活動に向けてプレスリリースのなかで触れられた。


「今まで私たちは、多くの方々のお力添えによってレースを続けてきました。これからは恩返しも重要だと思っています。モータースポーツ業界をさらに盛り上げていくには、私たちのサーキット内外での活動を通じ、モータースポーツにひとりでも多く興味を持っていただけることが、何より重要です」


「HELMは地域と深く密着しながら活動し、そして成長していきます。地域の皆さまと一緒に学び、一緒に楽しみ、一緒に戦う。地域の皆さまに『私たちのHELM』と言ってもらえるようなチームを、目指し精進させていただきます。皆さまからの温かい応援をいただければ幸いです」

『HELM MOTORSPORTS』のメンバーたち
HELM MOTORSPORTSのレクサスRC


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