留任か更迭か。内部調査を受けるホーナー代表に起こり得る3つのシナリオと、レッドブルF1への影響

2024年2月26日(月)11時45分 AUTOSPORT web

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブル本社から、“不適切な行為”に関して調査を受けているなかで、F1バーレーンテストに出席した。ホーナー自身は、問題行動について否定している。シーズン開幕が迫るなか、この件がどういう結末を迎えるのかについては、3つのシナリオが考えられる。


 ひとつ目は、ホーナーが完全に、あるいは大部分において無実であることが認められ、チーム代表の職を維持し、レッドブル・レーシングの体制は何ひとつ変わらないというものだ。ふたつ目は、ホーナーが、レッドブル・レーシングのチーム代表およびレッドブル・パワートレインズのCEOの席から追われ、チーム内部の誰か、または少なくともレッドブル・ファミリー内の誰かが彼の後任となるというもの。3つ目のシナリオは、ホーナーが両方の役割から追放され、レッドブルが外部から後任を雇い入れるというものだ。

2024年F1バーレーンテスト レッドブルF1チーム代表クリスチャン・ホーナーとマックス・フェルスタッペン


 しかしこの3つのシナリオはすべて、チームにとって利益よりも問題をもたらすだろう。ホーナーがとどまることができた場合でも、彼のイメージは損なわれ、チーム内の権威が低下、スポンサー、FIA、F1からの信用も失われる。ホーナーが追放され、内部の誰かが昇格する場合、選ばれなかった人々が不満を募らせて、ライバルチームに移籍することを選ぶかもしれない。ホーナーに代わって外部の誰かが加入し、チームを率いる場合も、やはりチームの上級職の多くが不満を抱き、多数の離脱者が出る可能性がある。優れた頭脳と経験を持つ人材が流出すれば、チームは弱体化するだろう。


 したがって、レッドブル・レーシングは、この件についてどういう形で決着をつけたとしても、2005年の設立以来、経験したことがないような衰勢は避けられない。レッドブル社のコーポレートプロジェクト&新投資担当CEOオリバー・ミンツラフらは、最もダメージの少ない解決策は何かを検討し、それをできるだけ早く実行に移すことしかできない。

2024年F1バーレーンテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


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