【J3リーグ2023】補強により戦力アップが期待できるクラブトップ3

2023年2月26日(日)18時0分 FOOTBALL TRIBE

森川裕基(左)藤本憲明(中)楠美圭史(右)写真:Getty Images

2023シーズンの明治安田生命J3リーグは、3月4日に開幕を迎える。昨2022シーズンは、いわきFCがJ3初挑戦ながら首位でJ2リーグに昇格を果たした。また、2位となった藤枝MYFCもクラブ史上初となるJ2昇格を果たしている。


今季のJ3には、FC琉球といわてグルージャ盛岡がJ2からの降格で加わった。さらに奈良クラブとFC大阪が新たに参入し、20チームで2つの昇格枠を争う。さらに今季ははじめてJFL(日本フットボールリーグ)への降格も導入される。JFL上位2クラブのJリーグからの入会承認状況にもよるが、最大2枠の入れ替えが発生する可能性がある。


ますます順位争いが熾烈になる要素を含んだ、今2023シーズンのJ3リーグ。ここでは、そんなJ3のクラブの中でも今冬の積極補強で戦力アップが期待される3クラブをランキング形式で紹介していく。




AC長野パルセイロ FW森川裕基 写真:Getty Images

3位:AC長野パルセイロ


主なIN選手



  • DF大野佑哉

  • MF近藤貴司

  • FW進昂平


AC長野パルセイロは、2020年、2021年と立て続けにJ3リーグ3位でフィニッシュ。J2昇格が目前まで来ていた中臨んだ昨2022シーズンだったが、結果は8位と後退してしまった。しかし、今冬の補強では新シーズンに向け、大きな目玉こそないが抜かりもないものになったと言えるだろう。


守備陣の主力ではGK大内一生が流出したものの、GK陣はGK矢田貝壮貴をはじめ若く期待できる選手が複数おり、序列争いの激化による各選手のパフォーマンスの向上も見込める。また、DFラインは松本山雅FCの守備の要、DF大野佑哉を新たに加えより強固な壁を築ける陣容となった。


中盤では、左サイドを支えたMF水谷拓磨が移籍。しかし、即戦力ではMF近藤貴司を獲得し、さらに中盤の底には清水エスパルスから武者修行中の大型ボランチ、MF西村恭史を加え選手層も厚くなった印象だ。最前線には、FW進昂平が加入。同じく新加入の近藤とは、昨季愛媛FCでともにプレーしており、連携面でも良好な姿を見せていただけに、こちらも即戦力と見ることができるだろう。


これら新加入選手に加え、DF西田勇祐やFW木原励ら他クラブから期限付きで加入した若く未知数な選手も多くいる。適材適所の即戦力に加え、J1、J2クラブが期待する若く伸びしろたっぷりな選手を複数加えられたことから、戦力アップが期待できるクラブ3位とした。


鹿児島ユナイテッド FW藤本憲明 写真:Getty Images

2位:鹿児島ユナイテッド


主なIN選手



  • GK松山健太

  • GK大内一生

  • MF千布一輝

  • FW藤本憲明

  • FW鈴木翔大


昨2022シーズンは、2位とわずか勝ち点1差に泣き、J2昇格を果たせなかった鹿児島ユナイテッド。今冬は選手の流出を最小限に留め、かつ同じJ3を中心に即戦力を集めることに成功している。


守備陣では、昨シーズンを通してゴールを守ったGK白坂楓馬が期限付き移籍期間満了に伴いチームを去った。しかし、代わりにいわてグルージャ盛岡からは昨季GK野澤大志ブランドンとポジション争いを繰り広げたGK松山健太を、AC長野パルセイロからは守護神を務めていたGK大内一生をそれぞれ獲得。実力者を加えて戦力ダウン回避に成功している。DFラインは主力にほぼ動きがなく、昨季からの積み上げが継続できることも好材料だ。


中盤には、テゲバジャーロ宮崎のゲームメーカー、MF千布一輝を獲得。より長い時間ボールを握ることも可能になるだろう。そして、なんといっても補強の目玉は最前線。2016年と2017年に鹿児島でJ3得点王に輝いた頼れる点取り屋、FW藤本憲明が帰還した。さらに、昨季はチームメイトに後れを取ったがJ3で5ゴールを挙げているFW鈴木翔大も加入。2022シーズンのチームトップスコアラーであるFW有田光希も健在であることから、序列争いも含め楽しみな攻撃陣となった。


主力の流出を最小限に留めたことに加え、即戦力で不足箇所を的確に補えたこと。さらにかつての中心選手が帰還したことから、戦力アップが期待できるクラブ2位とした。




FC今治 MF楠美圭史 写真:Getty Images

1位:FC今治


主なIN選手



  • GKセランテス

  • DF櫻内渚

  • DF二見宏志

  • MF松本雄真

  • MF新井光

  • FWドゥドゥ


昨2022シーズンのFC今治は、上位進出も9月以降接戦を落とす試合も多く昇格までは届かなかった。2023シーズンこそ悲願のJ2昇格を果たすため、今冬は主力の流出阻止に加え、J1、J2で経験豊富な選手たちの補強に成功。他J3クラブと比較しても、豪華な顔ぶれをそろえたと言えるだろう。


GKは、昨季多くの出場機会を得ていたGK茂木秀がFC岐阜へ移籍。しかし、過去にはアビスパ福岡でも活躍したGKセランテスを獲得し補強に成功した。DFラインでは、中央の軸となっていたDF安藤智哉を大分トリニータに引き抜かれるも、ヴィッセル神戸からJ1、J2での経験も豊富なDF櫻内渚を補強。さらに、J2長崎からは同じくJ1、J2両方で経験を持つDF二見宏志も加え、こちらも戦力という意味ではプラスと言っていい。


中盤は主力選手をそのままに、カターレ富山からは両サイドをこなせるMF松本雄真を、福島ユナイテッドからは機を見たゴール前への侵入で決定機を作れるMF新井光を獲得。まだまだ若いこの2選手の補強は、チーム内にさらなる活力を与えてくれるはずだ。最前線は残念ながら、昨季のチームトップスコアラーであるFW千葉寛汰が期限付き期間満了に伴いチームを離れた。しかし、代わりに町田ゼルビアから昨季J2で8ゴールをマークしたFWドゥドゥが加入。新エースとして十分期待できる選手の補強に成功した。


守備陣は中央が新戦力なだけに、シーズン序盤のバタつきも心配される。しかし、ベテランで経験豊富な選手で補強を図れたこと、加えて中盤から前はプラス要素が多いことから、戦力アップが期待できるクラブ1位とした。

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