ジュビロ磐田にホームスタジアム移転の可能性?磐田市に「声が掛からない」
2025年2月26日(水)11時40分 FOOTBALL TRIBE

静岡県磐田市にあるヤマハスタジアムで大半のホームゲームを開催しているジュビロ磐田。同クラブのホームスタジアムを巡っては、過去に移転の可能性が取り沙汰されたが、磐田市議会議員の柏木たけし氏が、同市とジュビロによる新スタジアム計画の進捗状況を明らかにしている。
磐田に関する話題を市民に伝えるYouTubeチャンネル『社長大石と柏木市議のハッとして!Iwata』では、2024年12月24日に「磐田ならではの総合スポーツ公園なら賛成」と題した動画が公開。磐田市は所轄のスポーツ施設の再編整備の一環として、2024年8月に総合スポーツ公園の整備を検討する方針を打ち出しており、2025年3月にスポーツ施設の在り方が策定されるという。
この総合スポーツ公園の整備計画に関連して、柏木市議は「ヤマハスタジアムは屋根がないから、J1の基準に合わなくて困っているんだよね」「市長もジュビロから声が掛かれば、全然ウェルカムだと話していた。だけど…(声が掛からない)」などと発言。
2023年、静岡県西部地域7市町(御前崎市、菊川市、掛川市、袋井市、森町、浜松市、湖西市)がジュビロのホームタウンに追加されたことに言及した上で、「ホームタウンが広がったから、ジュビロとしてみると、やっぱり磐田じゃないのかな。ホームは磐田だけど、ホームゲームは浜松で、というのは最悪のパターン」と私見を述べている。
なお、ヤマハスタジアムはJリーグクラブライセンス制度において、B等級基準の「屋根を全キャパシティーの3分の1以上を覆うこと」を満たしておらず、ジュビロは過去にJリーグから改善勧告を受けている。
磐田市内に新スタジアムを建設するだけの用地があること等を理由に、「磐田だったら、ジュビロを核としたまちづくりができるんじゃないかな。磐田でしかできないと思っている」と自信をのぞかせた柏木市議。2025シーズンのJリーグ開幕後にXで当該動画が拡散され、ファン・サポーターの間で話題になるなど、クラブと市の今後の動きに注目が集まっている。