歴史を塗り替え続ける松山英樹 『憧れのスーパースター』タイガー・ウッズとの“縁”

2024年2月27日(火)17時0分 ALBA Net

2016年「ヒーローワールドチャレンジ」で、記念フォトを撮影するタイガー・ウッズ(左)と松山英樹(撮影:GettyImages)

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松山英樹が2週前に行われた「ジェネシス招待」を制し、アジア人最多となる米ツアー9勝目を挙げた。この大会は、米ツアー通算82勝を誇るスーパースター、タイガー・ウッズ(米国)がホスト。日本人初となる「マスターズ」制覇など、ゴルフ界の歴史を塗り替え続けてきた32歳は、タイガーと深い“縁”で結ばれている。


松山にとって、幼少期からタイガーは憧れのゴルファーだった。2013年8月に行われた「WGC-ブリヂストン招待」で2人は初めてラウンドをともにした。当時21歳。「全米オープン」で10位タイ、「全英オープン」で6位タイに入り、意気揚々と開催コース・ファイアストーンCCに乗り込んできた。

当時世界ランキング1位のタイガーは、やはり強かった。初日に4アンダー・3位タイ発進を決めたタイガーに対し、松山は2オーバー・41位タイだった。ホールアウト後、「意外と緊張することはなかった、悔しい」と振り返った松山。タイガーはその後、同大会8度目の優勝を飾った。

その後、14年に米ツアー初優勝を挙げた松山は、16年に米ツアーで2勝、日本ツアーで2勝をマーク。世界ランキング6位に浮上した。同年12月には、タイガーがホストを務めるツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」に出場。

“飛ぶ鳥を落とす勢い”だった松山は、この大会でも絶好調。3日目終了時点で2位と7打差をつける圧巻のゴルフを見せる。最終日は「73」とスコアを落としたが、2打差を守り切り優勝。直近5試合で4勝という離れ業を成し遂げた。

表彰式ではプレゼンターを務めたタイガーとの夢の2ショットが実現。タイガーは「英樹はアンビリーバブルなゴルフをしている」と話し、海外メディアも「タイガーをほうふつとさせる」などと報じた。

その3年後の19年には、日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が開催。記念すべき第1回大会は、タイガーと松山による手に汗握る優勝争いとなった。

台風の影響で異例の月曜日決着となったが、この二人にとってはどこ吹く風。タイガー、松山ともに最終ラウンドで「67」をマークした。結局、同年8月に受けた左ひざの手術を乗り越えたタイガーがトータル19アンダーで優勝。3打差の2位に松山が入った。

米ツアー最多タイとなる通算82勝目を挙げたタイガーは「とても長い1週間だった。手術をしたり色んなことがあったけど、周りの皆に支えられてここまでこれた。本当に感謝している」とコメント。松山は「(82勝は)とてつもない数字なので、普通の人には分かりません(笑)」とその偉業をたたえた。

そして、2024年。松山はタイガーがホストを務めるジェネシス招待を制した。しかし、タイガーは大会2日目にインフルエンザの症状が出て途中棄権。最終日もコースには姿を見せずに、SNSで祝福の言葉を送った。「素晴らしい勝利、おめでとう。一日中ずっと見ていた。記録的な62と6打差の逆転を見届けられたのは本当に特別」。

松山にとって、この1勝は大きな意味をもつものとなった。「この試合で優勝することは目標の一つでしたし、タイガーがホストになってからなおさらその気持ちが強くなった。きょう一緒に写真を撮りたかったんですけど、残念でしたね」と7年ぶりとなる記念フォトはお預けに。来年、再びそのチャンスを伺う。


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