楽天・則本昴大、復活のカギはストレートの球質と球数削減

2月27日(土)6時0分 SPAIA

東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大ⒸSPAIA

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昨季5勝どまり…復活目指す右腕

プロ入りから6年連続二桁勝利を挙げたものの、ここ2年は5勝止まりと本来の力を発揮できていない楽天・則本昂大。昨季Bクラスに甘んじたチームの巻き返しには欠かせないピースだ。
2019年に7年にも及ぶ大型契約を締結。球団から絶対的な存在として期待されているだけに、今季は是が非でも復調した姿を見せたいだろう。
田中将大の復帰や黄金ルーキーの早川隆久の加入によって先発ローテーションは厚みを増したが、則本が低調なままでは心もとない。「もう一度原点に戻って自分らしさを取り戻したい」と新たな気持ちで臨む今季。どんな課題をクリアすべきなのか考察する。

直球やスライダーの被打率が悪化

昨季は6月19日のオリックス戦で勝利したのを皮切りに、7月3日のロッテ戦まで3連勝と幸先のいいスタートを切ったが、以降は徐々に失速。特にAクラス入りを争ったシーズン後半の9月〜11月は勝ち星を一つも挙げられず、則本の不振がチーム失速の要因の一つだった。
気がかりなのは直球の被打率。2019年は.232だったが、昨季は.310と大幅に悪化。スライダーの被打率も.260から.302へ悪化した。一方、得意のフォークの被打率は.180から.141に。チェンジアップの被打率は.286から.179と、落ちる球に関しては数値が良くなっている。
このほかにカットボールやカーブも駆使するなど多彩な球種を持つ則本だが、それらの変化球を生かすも殺すも基軸となるのは、やはり直球。どの投手でも投球の大部分を占めるのが直球で、則本も例外ではない。昨季も46.8%を占めている。まずは直球の質を取り戻すことが復調するための大きなポイントになるだろう。
また、昨季は左打者に高めの球を痛打されるケースが散見されたが、実際にゾーン別の被打率も悪い(内角高め.429、真ん中高め.533、外角高め.417)。右打者に対しては外角低めに配球が偏りつつも被打率.227に抑えたが、左打者に対してはストライクゾーンを広く満遍なく攻めていながら被打率.291と分が悪い。直球の質改善をはじめ、左打者への配球の見直しも喫緊の課題といえる。

省エネ投法でブルペンの負担減

球数の多さも課題。ここ2年は登板数が少なかったこともあり、昨季は1901球、2019年は1154球にとどまったが、それ以前はリーグで最も球数が多い投手の常連だった。勤続疲労の影響により、2019年シーズン直前には右肘をクリーニング手術。肘のメンテナンスという意味合いの強い手術を経て、約4ヶ月後には復帰登板を果たした。

プロ入り後の投球数推移ⒸSPAIA


球数を減らすことができれば、長いイニングを消化できる上、完投できる可能性も高まる。ここ数年の楽天はシーズン序盤からリリーバーを酷使し、シーズン終盤の疲労蓄積が原因で打ち込まれるというケースが散見されたが、則本ら先発陣が長いイニングを投げることでブルペンを休ませることができる。省エネ投法に磨きをかけることは、肘への不安を抱える則本にとっても良いことだ。
デビューイヤーの2013年、共に先発陣を牽引し、兄貴分として慕っていた田中が戻ってきた。毎年自主トレをともにしている間柄でもあり、則本の技術面・精神面に好影響を与えることは間違いない。今季は特に下馬評が高い楽天。8年ぶりのリーグ制覇を果たすために、則本の復活が欠かせない。
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