新潟連敗 初勝利またお預け 初先発FW矢村のJ1初ゴールで一時同点も 3試合連続セットプレーから失点
2025年2月27日(木)4時35分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第3節 新潟1—2鹿島(2025年2月26日 カシマ)
明治安田J1リーグ第3節が行われ、新潟は鹿島に1—2で敗れ、今季初の連敗となった。前半10分にクロスのこぼれ球を押し込まれて先制されたが、同44分にJ1初先発のFW矢村健(27)のJ1初ゴールで同点に追い付いた。しかし後半33分にCKからオウンゴールで勝ち越された。順位は18位。次節は3月2日にホーム開幕戦でC大阪と対戦する。
矢村の得点で同点に追い付き、後半は押し気味に進めたものの、後半に3試合連続でセットプレーから失点。連敗を喫して開幕からのアウェー3連戦で獲得した勝ち点は1と厳しい結果になった。
前半10分に先制点を許すと、ハイプレスとブロックをつくる守備を効果的に使い分けた相手を攻めあぐねた。ボールを保持し、サイドで起点をつくってもスピードを上げられず、中央へのパスは遮断された。
それでも今季戻ってきた点取り屋が本領を発揮した。前半44分のCKに中央で待ち構えた矢村がDF舞行龍のニアで触ったボールを頭で捉えた。MF奥村に当たったが、そのボールにすぐに反応。思い切り左足を振り抜いて押し込んだ。
20年に加入した新潟では3シーズンで5得点。「自分を取り戻す」と昨季まで2年間、J2藤枝に期限付き移籍した。点取り屋としての感覚を覚醒させて計25得点して戻ってきて「ゴールへの貪欲さは(前に)在籍していた時より確実に成長している感覚はある」と話していた中で、初先発の起用に結果で答えてみせた。
矢村のゴールで勢いを取り戻し、後半はこぼれ球を拾って優位に進めて決定機もあった。ただ決め切れず、逆に後半33分にCKでオウンゴールを献上。終盤は3バックにして変化を加えたものの、ゴールは割れなかった。
開幕から3試合勝ちなしは、J2時代の22年以来。ただ同年は最終的に優勝した。次節はようやくホーム開幕戦。ビッグスワンから反撃を開始する。
▼樹森監督 決定機を決めきれないと勝利は遠い。次はホームなので絶対に落とせない。矢村はキャンプから一番点を取っていた選手でここぞで取ってくれた。自分たちのリズムを多くつくろうと意図的にやってきた。そこに磨きをかけ、ゴールへのアタックのところを修正したい。