ル・マン24時間レースのエントリーリスト発表が急遽延期に。ロシアのウクライナ軍事侵攻が影響か

2022年2月28日(月)22時29分 AUTOSPORT web

 ACOフランス西部自動車クラブは2月28日に予定していた2022年ル・マン24時間レースのエントリーリスト発表を、今週後半へと延期すると表明した。「管理上の理由」としている。


 レースの主催者であるACOは当初、6月11〜12日にかけて行われるWEC世界耐久選手権2022年第3戦、第90回ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを28日に公表するとしてSNS上で告知していたが、28日になされた投稿では今週後半に延期する旨が明らかにされた。新たな発表の日時は示されていない。


 ル・マン24時間レースのTwitterアカウントには、次のような文面が投稿されている。


「本日、エントリーリストを発表すると約束していたが、残念ながら、管理上の理由により、待望のリストは今週後半に公開予定となったためもう少し待つ必要がある」




 このエントリーリストに関するいくつかのヒントは、すでに先週のうちに与えられている。すなわちプジョーは開発中のル・マン・ハイパーカー『9X8』のエントリー見送りを決め、チームWRTは3台目のオレカ07・ギブソンをエントリーさせると発表している。


 しかしながら、ウクライナで進行中の軍事行動を鑑み、ロシアに関連するエントリーがどうなるのか、現在のところは不明だ。


 注目すべきことに、Gドライブ・レーシングは中立的な『RAF』(ロシア自動車連盟)バナーの下、ポルトガルにベースを置くアルガルベ・プロ・レーシングが走らせるオレカ07で、少なくとも1台のWEC年間エントリーを計画している。


 その背後に立つGドライブは、ロシアの国営エネルギー会社であるガスプロムの子会社、ガスプロムネフチが所有する燃料ブランドだ。現在、ロシアの軍事行動に反対する国々は、ロシアの主要な組織や個人に対して、制裁を課している。


 Sportscar365は現在の最新状況についてGドライブ・レーシングとACOの代表者宛にコンタクトを試みているが、現在のところどちらの組織も公的なコメントは表明していない。


 Gドライブ・レーシングは1月にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24時間レースに出場した後、2月のほとんどの期間をアメリカ・フロリダ州で過ごした。最近、ホームステッド・マイアミで今季新たにチームに加わるダニール・クビアトがLMP2車両をドライブし、シーズン前のテストを完了している。

2022年のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースに出場したGドライブ・レーシングby APRのオレカ07

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