フェラーリ499Pでハイパーカー・デビュー飾るロバート・クビサ「多くのことを学ぶ必要がある」

2024年2月29日(木)20時26分 AUTOSPORT web

 ロバート・クビサによれば、彼がAFコルセの3台目のハイパーカーのラインアップに加わることになったタイミングは「かなり遅かった」といい、数年間LMP2でレースをしてきた後、トップカテゴリーへ上がることは当然のステップである、と語っている。


 クビサは2023年11月、AFコルセのドライバーとして契約し、2024シーズンはイーフェイ・イェ/ロバート・シュワルツマンと組んで、83号車フェラーリ499PをWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスでドライブする。

2024年、WECハイパーカークラスにデビューを果たすロバート・クビサ


■フェラーリ入り確定前にあった「3つの本格的な可能性」


 アマト・フェラーリが率いるAFコルセへの加入発表前の段階で、昨年LMP2王者のクビサは、ポルシェ963のカスタマーであるハーツ・チーム・JOTAとコンタクトしていたことが明るみになっていた。


「最終段階の、かなり遅いタイミングでこの機会が訪れた、と言っておこうか」とクビサ。


「僕らはずっと前から連絡を取っていたのだけど、その時はフェラーリがAFコルセに3台目の走行を許可するかどうかに関して、確実なものはなかったんだ」


「だから結局のところ、正直に言うと、僕は自分が何をするのか明確なアイデアも知識も持たずに、(2023年最終戦の)バーレーンのレースウイークに臨むことになった」


 クビサは、最終的にAFコルセに落ち着く前に、2024年のシート獲得に関して「3つの本格的な可能性」があったとほのめかした。


「それぞれに良い点があったと思う」と彼は言った。


「それらはある意味で3つとも競争力があり、僕は非常に良いポジションにいたと思う。頭の中では、かなりリラックスしていたと思う」


「どこで戦うことを選んでも、うまくやることができるツールや、それをうまく機能させるための材料が見つかると確信していた」


「もちろん、このスポーツで結果が保証されるということは決してないけれど、最終的にはフェラーリでレースをすることになった。これまでも、キャリアの中で何度かそこには近づいたけどね」


 クビサが2011年にラリーのクラッシュによってキャリアを狂わされるまで、フェラーリからF1に出場する寸前にいたことは、広く知られている。13年後、彼はWECにおいて参戦台数が拡張されたハイパーカークラスにフェラーリから参戦することになるが、これをクビサは「新たなチャレンジ」と表現する。


「新たな冒険は、新たなチャレンジを意味する」とクビサは言う。


「これは、比較的若いプロジェクトだ。結局のところ、(フェラーリ・)AFコルセもファクトリーカーを走らせており、僕らは確かに非常に高いポテンシャルを持った若いチームだけども、多くのことを学ぶ必要がある」


「僕らが戦う舞台は、おそらく過去10年間で今年がもっとも競争力の高い場所になる」


「ほとんどのチームとドライバーは昨年すでにシーズンを経験しているか、ファクトリーでテストを行っていたわけだしね」


 クビサは、昨年世界タイトルを獲得したLMP2クラスがもはやWECのグリッドから除外されてるという事実も考慮し、LMP2で3年間レースを続けた後にハイパーカーへ移ることを「通常のアプローチ」だと説明した。


「敬意を表して正直に言うと、耐久レースを続けたいなら、手段はふたつあったんだ。あるいは、トップカテゴリーのハイパーカーに挑戦する可能性もあったし、GT3でレースに出場する可能性もあった」


「僕は人生で一度もGT3レースをしたことがない。そのため、ハイパーカーに参加することが目標であることは、僕にとって非常に明白だった。そして、それが誰であれ、最高のレベルで競争するために、可能な限り最良のシナリオを望んでいた」

AFコルセが2024年のWECハイパーカークラスに投入する83号車フェラーリ499P
クラス優勝でタイトル獲得を決めた41号車オレカ07・ギブソン(チームWRT)のルイ・デレトラズ、ロバート・クビサ、ルイ・アンドラーデ 2023年WEC第7戦バーレーン8時間レース


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