リーズGKカシージャ、人種差別発言で8試合の出場停止と830万円の罰金処分

2020年2月29日(土)6時1分 サッカーキング

処分が言い渡されたリーズGKカシージャ [写真]=Getty Images

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 チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーグに所属する元スペイン代表GKキコ・カシージャが、人種差別発言によりFA(イングランドサッカー協会)から8試合の出場停止処分を言い渡された。イギリスメディア『BBC』が28日に伝えた。

 カシージャは昨年9月27日に行われたチャンピオンシップ第9節のチャールトン戦で、相手のイングランド人FWジョナサン・レコに対して人種差別発言をした疑いが浮上。FAは10月から調査を行っていた。

 同選手は差別発言を否定していたが、調査の結果、「人種、色、民族的起源に言及した悪質な違反」が証明されたとして、8試合の出場停止処分に加え、6万ポンド(約830万円)の罰金と個別の教育プログラムへの出席を科された。なお、独立規制委員会による処分に関する理由書は来週3月2日以降に発行されるという。

 リーズはクラブ公式サイトで「我々がこのクラブ内でいかなる差別も許容せず、そして幅広いコミュニティの中で差別と戦うリーダーであることを明確にしたいと思います」との声明を発表。さらに「しかし、キコが常に人種差別発言を否定してきたことを認めることも重要です」と続け、FAの処分を決める過程を批判している。

 現在33歳のカシージャは、レアル・マドリードの下部組織で育ったが、トップチーム昇格を果たせず、2007年にエスパニョールへ移籍。当初はレンタル生活が続いたが、定位置を確保すると、2014年にはスペイン代表デビューを果たし、2015年に古巣レアル・マドリードへ復帰した。しかし出場機会には恵まれず、2019年1月にリーズへと移籍。守護神の座をつかみ、今シーズンもこれまでリーグ戦全35試合に出場していた。

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