次のラウンドは誰とする? 上手い人とのラウンドは「不快」だからこそ上達できる【心理学者に聞いた】

2024年3月1日(金)11時32分 ALBA Net

上達を目指すなら、まず“快適領域”を飛び出し、不快なところに自分を追い込むこと。また練習では、全体のスキルアップを図るのではなく、テーマを絞り込んで、“一点集中”で取り組むほうが確実に前進できる(イラスト/タカセマサヒロ)

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「スコアを縮めたい」。全ゴルファーの思いですが、それを実現することはそう簡単ではありません。なぜなら、上手くなるためには練習が必要で、そのための時間が取れないアマチュアは、よほどのことがない限り急激な進化は望めないからです。


しかし、限られた時間の中でも、工夫次第では前進できます。今回はその方法を2つ教えましょう。

1つめは、自分よりも上手い人とプレーをすることです。

ゴルファーにとっては、同じ力量のメンバーとプレーをする方が楽しいもの。一方、上手い人、それも他の3人が自分より格段に上手かったらどうでしょう? 「何とか付いていかなければ」「迷惑を掛けてはいけない」という思いから、頑張らなければと奮い立つものです。

心理学用語に“快適領域”という言葉がありますが、自分が快適だと思うところに身を置いている限り進歩は望めません。本気で進化したいなら、快適な領域に安住しないで、“不快”なところに自分を追い込むことが大事なのです。

もう1つは、テーマの絞り込みと1点集中です。

成功哲学の権威、オリソン・マーデン博士は、「今日の成功者たちは、目的を果たすまで1か所を大槌で殴打し続ける。成功者は皆持てる力を特定の一点に注ぐことにより、なお一層成功している」といっていますが、ゴルフの上達にも同じことがいえます。

限られた練習時間の中で効率を高めるためには、あれもこれもと欲張ってはいけません。テーマを絞り、練習時間の5〜7割はそれに費やす。そうやって課題を克服していく方が、進歩の速度は格段に早くなるということです。

努力はしているけど一向に上達しないという人は、これらの方法を試してみてはいかがでしょうか。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

◇ ◇ ◇

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