「高校野球の3番手投手」から「巨人のエース左腕」へ…「タワマン」横川凱の挑戦

2023年3月2日(木)6時0分 ココカラネクスト

 左ピッチャーが手薄の巨人投手陣に、救世主が現れました。高卒5年目サウスポーの育成投手・横川凱(22)です。

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 スポーツ紙の記者は言います。

「身長190センチを誇る横川は、大阪桐蔭から2018年のドラフト4位で巨人入りしました。昨季は2軍でチームトップの7勝を挙げましたが、1軍では登板1試合のみ。オフには育成契約となりました。しかし、秋季練習で右腕を高々と上げるフォームに改造したところ、豪快な投げ方になって球威もアップ。原監督もその迫力を認め『タワマンピッチャー』と命名、成長を認めています」

 その横川は26日に行われたDeNA戦(那覇)に先発し、4回1安打無失点と好投。現在、巨人の先発投手陣で開幕ローテに当確ランプが灯るのは菅野智之(33)と戸郷翔征(22)の2人。新助っ人の左腕グリフィン(27)、右腕ビーディ(29)も有力で、残り2枠をこの横川に左腕の井上温大(21)、大卒2年目の赤星優志(23)らが争う形になっています。

 中でも先発の左投手は手薄だけに、横川にかかる期待は大きく、評論家の中では「左のエースになれる逸材」と期待する声も出ています。

 もし横川が巨人のエース級になれれば、前代未聞の「高校野球3番手投手から巨人のエースへ」という道が拓けてくるのです。

 高校野球担当記者が言います。

「2018年の大阪桐蔭は春夏連覇を果たした強いチームでしたが、横川はエースの柿木(現日本ハム育成)、根尾昂(現中日)に続く3番手の扱いでした。しかし、長身の左投手という希少性や潜在能力の高さを買って、巨人は4位で指名します。柿木は日本ハムの5位指名でした。ロッテ1位の藤原、中日1位の根尾と、あの年は同一チームから4人のドラフト指名がなされた。大卒なら1年目になる今季こそ、4人の真価が問われるシーズンになるでしょう」

 巨人のレジェンドではお手本もいます。エースとして一時代を築いた上原浩治も、大阪・東海大仰星では建山義紀に続く控え投手でした。しかし、1浪して進学した大阪体育大で才能が開花。2013年にはMLBで日本人初のワールドシリーズ胴上げ投手にもなり、日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成します。「雑草魂」を胸にエースの座へと上り詰めた右腕は、ファンから絶大な支持を得たことも記憶に新しいです。

「高校野球3番手投手」から、まずは支配下に復帰し、ローテの一角に食い込んで左のエースの座へ上り詰めることができるか。大器は晩成。横川のチャレンジは、まだ始まったばかりです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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