エヴァートン、ロシア3社とのスポンサー契約を停止…オーナーらの関係企業

2022年3月2日(水)23時7分 サッカーキング

エヴァートンがMegafonなどとの契約を停止 [写真]=Everton FC via Getty Images

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 エヴァートンは2日、ロシア・ウクライナ情勢に関する公式声明をクラブ公式サイトに掲載した。

 エヴァートンは「スタッフは皆、ウクライナで起きている恐ろしい出来事にショックを受け、悲しみに暮れています。この悲劇的な状況を一刻も早く終わらせ、これ以上人命が失われることがないようにしなければなりません」とコメント。また、同クラブに所属するウクライナ代表DFヴィタリー・ミコレンコとその家族を全力でサポートしていることを強調した。

 さらにエヴァートンは、ロシアに拠点を置く3企業、『USMホールディングス』、『MegaFon』、『Yota』とのスポンサー契約を即座に停止したことも発表した。

『USM』は練習場『フィンチ・ファーム』の冠スポンサー、『USM』が所有する携帯キャリア『MegaFon』は女子チームの胸スポンサーを務めていた。『MegaFon』の子会社である『Yota』も女子チームのスポンサーだった。イギリスメディア『アスレティック』によると、2日にもスポンサーのロゴを各所から撤去する作業が行われるようだ。

『USM』の会長を務めるイランの実業家ファルハド・モシリ氏は、エヴァートンのオーナーとして知られている。また、『USM』のオーナーを務めるロシアの大富豪アリシェル・ウスマノフ氏は、エヴァートンが建設を進める新スタジアムのネーミングライツを保有するなど、クラブに多額を投資。エヴァートンの意思決定にも大きな影響力を持っている。

 なお、ウスマノフ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と密接な関係にあるとされており、1日にEU(欧州連合)によって資産を凍結されていた。同氏はこれに対し、「制裁を正当化するために採用された理由は、私の名誉、尊厳、ビジネスの評判を傷つける一連の虚偽の中傷的な主張である」との声明を発表し、法的措置を示唆していた。

 イギリス紙『ガーディアン』によると、エヴァートンの新スタジアム建設工事費用は5億ポンド(約770億円)を超える模様。ただ、同クラブはウスマノフ氏に対する制裁は建設計画に影響を与えないとしているようだ。これまでの工事はモシリ氏が資金を提供し、クラブは残りの建設費について民間からの借入れを検討しているという。

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